ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99186hit]

■シチリアのワイン


シチリアのIGTで「Branciforti」というワインです。葡萄はシチリア原産でシチリア島でもっとも多く栽培されているという「ネロ・ダヴォッラ」です。この葡萄は混合用で使われていたようですが、品質改良が進みで単品種でワインが作られるようになったのだそうです。「Branciforti]というのはシチリアの有名な貴族の名前だそうで商標としているのでしょうが、詳しくは良く分かりません。

ギリシャ時代から文化の栄えたシチリア島ではワイン生産も盛んなようですが、イタリア全体でも共通なように、小規模ワインナリーが多く近所で消費されてしまう場合が多いようです。そんな中で最近では「Feudo Arancio(フェウド・アランチョ)社」のワインが多く出回っています。多分小規模ワイナリーを買収して大きくなったのだろうと思いますが、シチリア島に非常に広大な葡萄園を所有し、多くの品種の葡萄を育てヴァライティに富んだワインを比較的安く販売しています。

このワインの生産者の「Feudo Bordonardo社」はそれ程の規模のワイナリーではないようです。小規模ワイナリーのワインを買い付けるのは難しいだろうと思います。一定の品質のワインをコンスタンとに造り続けるのは大変難しいだろうと思われるからです。このネロ・ダヴォッラの赤ワイン(2012年)は非常にまろやかでイタリアらしい味がすると思いました。

シチリア島といえば「カヴァレリア・ルスティカーナ」の舞台です。トゥリドーが朝帰りの言い訳で「昨晩は隣町にワインを買いに行ったのだ」というのですが、サントゥォツアに嘘がバレてしまって悲劇の物語が展開していきます。たぶん「ネロ・ダボッラ」の地酒ワインが普通に飲まれていたのだと思います。
09月08日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る