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Kenの日記
by Ken
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■懐かしいウィーンフィルの画像
音楽を中心に録画している「ブルーレイレコーダ」のハードディスクがあと少しで満杯になってしまうため幾つかのコンテンツをブルーレイに移しました。昨年のサッカーイングランドプレミアリーグ山場のマンチェスターダービー、昨年のサッカーヨーロッパ選手権の準決勝決勝の模様からCM等を切り取ってファイル容量を減らして7試合分を一枚に落としました結果ハードディスクに大分余裕が出来ました。

NHKBSプレミアムの音楽放送を録音した中身を確認している最中に非常に懐かしい画像がでてきました。それは他のコンサート模様と抱き合わせで録画されていた「ムーティ・ウィーンフィル」の演奏によるモーツァルトの交響曲等でした。詳しく言うと、1991年7月28日にザルツブルク祝祭大劇場にて行われたザルツブルク音楽祭のオープニングコンサートの模様です。1991年はモーツァルト没後200年を記念する音楽祭だったので、一際立派な演奏だと思っています。曲目は以下の3曲でモールァルトを代表する名曲が選ばれました。

ディヴェルティメント ニ長調 K.136
交響曲 第40番 ト短調 K.550
交響曲 第41番 ハ長調 K.551≪ジュピター≫

指揮者のムーティは1941年7月28日生まれなので、この演奏会はムーティの50歳の誕生日に行われたものとなります。油の乗り切ったムーティが颯爽と指揮棒を振る姿は、イタリア彫刻から出てきたような立派な感じで非常に魅力的です。この録画は1991年当時でも高精細で収録しているため演奏者・指揮者の表情が生き生きと捕らえられているので素晴らしいのです。以前放送された時にビデオテープで録画してありますが、今回高精細な画像を確保できたので良かったです。

この録音画像で私が特に気に入っているのはコンサートマスター席に「在りし日」の「ゲルハルト・ヘッツエル」が座っていることです。そしてその名手のヘッツエルが音楽祭初日の緊張のためなのか、なんと40番の終楽章の主題が繰り返えされた最後の部分で「チョンボ」しているところがはっきり画像に映っていることです。

幾つかのカメラを配して様々な角度からコンサートを録画しているのですが、その部分ではヘッツエルの弓が他の第一バイオリン奏者と全く異なる動きをしている所を証拠として記録しています。ヘッツエルが40番終了後にバツが悪そうに隣の奏者と言葉を交わしているところもはっきり録画されています。

その名コンサートマスターだった「ゲルハルト・ヘッツエル」はその翌年1992年7月29日にザルツブルグ近郊の山をハイキングしている最中に転落事故を起こして命を落としてしまいました。ハンガリー人の血を引く「ヘッツエル」がコンマス席に座っていた時にウィーンフィルの名演奏が多いと思います。特に同じハンガリー系の「イシュトゥヴァン・ケルテス」との相性の良さはヘッツエルの存在抜きには語れないでしょう。そのケルテスも不慮の水難事故で亡くなったのでした。
05月26日(日)
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