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Kenの日記
by Ken
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■ラフール・ガンジーの第一線登場
インドのジャイプールで開催されていたインド国民会議党の党員会議において、現国民会議党党首ソニア・ガンジー(66歳)の長男のラフール・ガンジー(42歳)が党の副党首に選出されました。ラフールは2004年の前回総選挙で国会議員に当選して政界入りして、8年間政治家として着々とキャリアを積んできたのでした。2007年には国民会議党の幹事長、今回副党首に選出と着々と階段を上って来ました。インドでは2014年春に総選挙が予定されており、その選挙においては国民会議党党首として国民会議党を代表することになりそうです。その選挙で国民会議党が勝利すれば晴れて「ガンジー首相」が誕生しそうです。

今回の党大会の演説でラフールは自分の政治信条を表明した。それは政治改革を志向し、若者・女性・弱者の政治参加を促して民主主義を推し進める必要があるということ。しかしそれは決して性急であってはという非常に真っ当なものであったようです。ともすると新進気鋭のリーダとして斬新な指導方針を表明して人気を集める方法もありますが、巨大民主国家インドにおいては決してスピードを求めてはならないことは周囲が教えたのでしょう。

しかし総論としてはまだ若干「ひ弱さ」を感じさせる印象を禁じえません(記事を読んだ印象)。妹「プリヤンカ」の政治資質のほうが未だに勝っているとの評価する意見もあるようです。ガンジー家では父親世代のラジヴ(ラフールの父)、サンジャイ(ラフールの弟)のように長男が少し大人しくて多少ひ弱に見える印象がぬぐえないのです。これから選挙までの1年間でどれ位成長するのか楽しみでは或る。

ところで現在国民会議党党首のソニア・ガンジーはどのような心情なのでしょう。母親のインディラ、夫のラジヴを暗殺で失い、イタリア人としてガンジー・ネルー家の代表となって大国インドの伝統ある国民会議党のリーダに祭り上げられた人物です。彼女は殆どその後インドから出ずに、つまり外交に関わることを避けてインド国内政治(インド国民のために)に全精力を費やして政治活動をしてきました。夫のラジヴが隣国スリランカの内戦に口を挟んだ結果スリランカの反政府組織のテロで命を落としました。最近のパキスタンとの紛争においても目立った主張は控えているようです。それほどインドの政治は難しいということでしょう。長男のラフールがその重責を円滑に引き継いでくれればと思います。
01月24日(木)
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