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Kenの日記
by Ken
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■サンタンジェロ城・オペラ魔笛鑑賞
ローマ三日目は「サンタンジョロ城」見学は決めているものの、その他の時間は予定を組まずにもし疲れがたまってしまったらホテルで休んでいても良いかなと考えていました。というのも今夜はローマオペラ座で「魔笛」を観ることになっているからです。しかし朝起きてみると意外に元気でまだまだ歩き回るエネルギーがあるので結果的には大分歩き回ることになりました。
まず40番バスでサンピエトロに向かいました。朝早いのでサンピエトロ教会の「クーポラ登り」がまだ空いているだろうとの判断です。サンタンジェロ城やローマ市街を高い所から見ておこうという狙いがありました。私達の推測通りでキューポラ登りは空いていて私達夫婦が殆ど一番乗りだったみたいです。
エレベータである程度の高さまで登り、クーポラの上部からサンピエトロ内部を見渡した後、細い階段をかなりの段数を登ってクーポラの頂上近くまで行きました。そこからの眺めは非常に素晴らしく朝日に映えるローマ市内が一望されます。これから向かうサンタンジェロ城も上から見る事ができました。ローマには目立つ近代的な高層建築は全くありません。この光景は500年前も全く同じだったのでしょうしこれからも変らないのでしょうね。混雑する時間帯に見学に来たらさぞ大変だろうと想像しながらまだ人の少ないクーポラを後にしました。朝日をふんだんに取り込むサンピエトロ聖堂内部をもう一度見学してからサンタンジェロ城に向かいました。
サンタンジェロ城は「歌劇トスカ」の第三幕の舞台でありますし、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」でも登場するローマの一風変わった名所です。古代ローマ時代には皇帝の陵墓だったようですがその後「城」に転用されました。城とするからには外からの攻撃を防ぐことを目的に補修したのでしょうが、結果的には中から出ることも難しいことになったために「牢獄」として活用されたようです。
入場すると見学者はまず城の地下に案内され城の地下から城内部の通路を通って屋上まで進みます。途中の広場には18世紀中ごろまで城の頂上に置かれていた大理石の天使(ミカエル)像が置かれています。現在頂上に置かれている天使は剣を持っていてもっと勇ましい姿をしています。一番上の屋上はカラヴァドッシが銃殺されトスカが身を投げる場所です。ここからの眺めは素晴らしく今度はサンピエトロの立派なクーポラと広場を見渡すことができます。帰りは城の部分から城壁に渡し橋で移って城壁を見学して降りてくるのですが、この渡り橋を外しさえすれば城は完全に城壁から分離されるようになっているのです。
サンタンジェロ見学の後は地下鉄でリパブリカまで戻って、宿泊しているホテルにも程近いリパブリカ周辺の教会・美術館を見学しました。狙いは「天使と悪魔」にも出てくる「聖テレーザの法悦」のある聖マリア・デッラ・ビットリア教会でした。しかし教会の午後のオープンまで時間があったので、近くの聖マリア・デッリ・アンジェリ教会と国立博物館を散策しました。
聖マリア・デッリ・アンジェリ教会はミケランジェロの設計したという古代ローマ建築を利用したモダンな教会です。16世紀に設計された建物が非常にモダンに見えるというのも天才の設計だからだと思います。ベートーベンの最後のピアノソナタのように未来を先取りしたかのようです。教会内部には大仕掛けの日時計が置かれています。この教会のホームページは英語版もあって現代的な感じのする教会です。聖マリア・デッラ・ビットリア教会では興味のあった「せいテレーザの法悦」を間近に見ることができました。しかし像が高いところにあってマリアの表情までは良く見えませんでした。
***ローマオペラ座***
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03月27日(火)
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