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Kenの日記
by Ken
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■ローマ散策2日目
26日(月曜日)は10時30分からヴァチカン美術館・システィナ礼拝堂の見学ツアーを予約しておきました。ヴァチカン美術館ホームページから入場券だけでも予約できますが、右も左も分からないため場所で戸惑ってしまうことが予想されたため、入場券+館内案内(英語)のコースを選んでおいたのでした。
ローマの美術館・博物館は月曜休館のところが多いことから、月曜日に開いているヴァチカンに観光客が集中するだろうということはある程度予想していましたが、朝から大変な混雑です。10時過ぎにヴァチカン美術館付近に着くと美術館入口の入場券売り場を先頭にして非常に長い行列ができていました。私達は入場券があるのですんなり入場することができました。貴重な時間事前予約は非常に役立ちました。
10時頃までにヴァチカンに着いていればOKということなので、その前に朝早くから開いている二つの教会を見学しました。サンピエトロと並んで4大聖堂に数えられる「聖マリア・マッジョーレ教会」と「聖ジョバンニ・イン・ラテラーノ教会」です。聖マリア・マッジョレ教会はホテルの近くにあり、昨日夕方に立ち寄ったのですが館内は既に暗くて十分に内部を見ることができなかったのです。また聖ジョバンニ・ラテラーノ教会はマッジョレ教会近くの地下鉄「ヴィットリオ・エマニュエル駅」から駅二つ目の場所にありますが、昨日地下鉄が便利で早いことが分かったので思い切って行って見る事にしたのでした。聖ジョバンニ・ラテラーノ教会からヴァチカンまでは地下鉄に乗りさえすればそれほど時間がかからないことは確かめておきました。
結果としてこの二つの大聖堂を見たことは大正解だったと思います。早朝の教会は空いていて朝日が差し込んで内部が明るく大変厳かです。存分に写真を取ることができました。聖ジョバンニ・ラテラーナ教会は嘗て法王庁が置かれていた場所でもあるので大変立派な作りです。他の教会では殆ど見ることのできない「5廊式」の聖堂です。カトリック総本山の教会を見学する気分が高まったところでヴァチカンに向かいました。しかしヴァチカンでは人込にまみれることとなり、教会を厳かに見学するというものとは程遠い見学となりました。
ヴァチカンの見学コースでの案内役の方は確かに豊富な知識を持っていて細かいことを説明してくれました。特にラファエロの間の絵画の説明とシスティナ礼拝堂の絵画については細かい説明をしてくれましたが、正直詳しく聞いても英語に着いていけないし興味もわきませんでした。確かにラファエロ、ミケランジェロの絵画はとんでもないものであることは確かですが、描かれている人の数が多すぎるし、見学している人の数も多過ぎてざわついていてじっくり絵画を鑑賞する雰囲気ではありませんでした。
皮肉な見方ですが、高度な芸術作品が生まれる裏にはものすごい権力と富が必要なのだろうなということを再認識した次第です。しかも、それらの超有名な絵画は後代には世界から見学客を呼び寄せて、潤沢な資金獲得の目玉ともなっているのです。とにかくヴァチカンに描かれた絵画、据えられた彫刻作品、集められた世界各地の芸術作品はたいしたものです。これらに有力な貴族(教皇を輩出するような名門家)のプライベートコレクションを加えるとローマに存在する芸術作品は物凄いレベルに達していることになります。しかし見学客が見ることのできる範囲・量は限られています。これが世界に散らばっていたら、もっと多くの人達が見にすることができると思いました。
見学客の混雑はサンピエトロ聖堂でもすごかったです。クーポラへの登り口には長蛇の列でとても並ぶ気にはなりませんでした。それでも入口近くのピエタ像などをしっかり見学しました。見学した教会では基本的にお参りをするのですが、お祈りすることは毎週行く別所沼の弁天様にお願いすることと同じです。スリランカの佛歯寺とかインドの聖菩提寺に行きましたし、インドの大きなヒンズー寺院にも行きました。後はメッカとエルサレムかなと夢のような考えが浮かびました。
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03月26日(月)
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