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Kenの日記
by Ken
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■NTTフィルハーモニー管弦楽団演奏会
会社の同僚からチケットを頂いていた「NTTフィルハーモニー管弦楽団演奏会」を聞いてきました。場所は新宿御苑の直ぐ近くの四谷区民センターホール。ホールが区民センターの9階にあるので、音楽会の前後のエレベータの混雑は大変なものでした。

演奏曲目
ワーグナー:「ジークフリートの牧歌」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

指揮:イジィー・ハヴリーク
ピアノ:船本貴美子
演奏:NTTフィルハーモニー管弦楽団

「ジークフリート牧歌」は室内楽のような透明度を必要とする曲、「イタリア」はアマチュアは避けた方が良い難しい曲、「皇帝」はベートーベンらしい壮大で様式美に溢れた曲。アマチュアオケの演奏会としては非常に「弱点」が見え安いプログラムなので正直演奏会が始まるまでは非常に「不安」でした。

しかし、私の不安(妻も同じだったと思います)は「ジークフリート牧歌」を聞いて霧散し「イタリア1楽章」では「驚嘆」に変わりました。「ジークフリート牧歌」はワーグナーが妻の「コジマ」の誕生日プレゼントしたという、愛情溢れる曲です。指揮者のハヴリークさんの指示に素早く的確に反応するNTTオケはほんとうに誠意をもって演奏していました。心温まる演奏でした。「イタリア」は一楽章冒頭の木管楽器による3連譜の序奏を聞いただけで、「鳥肌」が立ちました。アマチュアでは最高峰ではないかしら。これだけ粒の揃った、勢いのあり、音色の解け合った序奏を聞くのは初めてです。弦楽器も全てのパートのレベルが高く溌剌と演奏していました。本当に名演だと思いました。演奏者の技術の高さが、指揮者の音楽性を現実のものとしたといえるでしょう。

最後の「皇帝」はベートーベンらしい立派な演奏でした。船本さんのピアノは骨太で豪快で見通しの良い演奏だと思いました。小細工せずに真っ向勝負と言う感じ。伴奏のオーケストラも時には競争し、時には協奏して音楽を飽きさせませんでした。演奏の瑕疵に邪魔されることなく純粋に音楽を楽しめました。通常のプロの演奏とは一味違う、自発性に富んだ音楽なので、次のパッセージはどのように演奏するのだろうという期待を持たせてくれるわくわくするような演奏でした。

参考:ピアニストの船本さんのホームページ

あまりに事前の予想を覆す「素晴らしい演奏会」で興奮が冷めないので、四谷区民センターから地下鉄に乗らずに新宿駅まで妻と二人で歩いて帰りました。NTTフィルの次の演奏会は6月の「ブルックナー交響曲第7番」だそうです。
03月01日(日)
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