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Kenの日記
by Ken
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■スリランカ内戦激化(4)
昨日の16日、スリランカ政府が1月2日に宣言した「停戦協定離脱」が14日間の猶予期間を経て友好になりました。スリランカ政府とLTTEとの停戦条約(Cease Fire Agreement)は2002年2月に締結され、形の上では5年間継続しました。実際は小競り合いが続く「形」だけのものでした。しかしこの「協定」はお互いを(敵として)「カウンターパート」と認めるものでした。これが破棄されたということは「もはや相手にしない」ということです。スリランカ政府はLTTEの殲滅作戦に取り掛かったと考えるべきです。
スリランカ政府のこの措置に対して、ノルウェーがリードしてきた「停戦監視団」(Sri Lankan Monitoring Mission (SLMM))はその業務を停止しました。この組織はLTTEとのパイプを持ち様々な和平工作を担ってきました。停戦監視団団長は以下のコメントを残しました。
“We are absolutely convinced that this complex conflict cannot be solved by military means.”
停戦協定破棄と前後して、政府とLTTEの双方からの攻撃が非常に激しくなりました。16日(水曜日)スリランカ中部のモネラガラ(Moneragala)という場所で工場労働者の通勤バスがLTTE攻撃され26人が亡くなりました。17日(木)スリランカ空軍がLTTE幹部殲滅を狙ってLTTE基地を爆撃し40人以上のLTTE兵士を殺害した模様です。また厳重な警戒を掻い潜ってシュとコロンボ中心部でのLTTEのテロも再発してきました。
そんな状況下において日本政府(明石大使)はスリランカを訪問して、スリランカ政府への援助継続を約束した模様です。
01月17日(木)
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