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Kenの日記
by Ken
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■ナポリからフィレンツェに移動:フィレンツェ1日目
芸術作品の中で、音楽は再現芸術ですからどこにでも「持ち運ぶ」ことができます。比較的小さな絵画が「貸し出し」によって所在国から離れて巡回展示ができます。しかし大きな彫刻(例えばダビデ像)や建築物は移動させることができません。本物を鑑賞するためには所在地まで行かなければなりません。そのために巡礼の旅が必要になるのです。この「メディチ家」礼拝堂は堂自体が巨大な芸術作品となっています。残念ながら一部の壁が補修中で無粋な足場とカバーがかけられていました。「メディチ家礼拝堂」は閉館時間まで散策しその後隣接する「サン・ロレンツォ教会」を訪れようと思ったのですが道を間違えてフィレンツェ・ドゥオーモ広場に出てしまったためこちらから見学することにしました。
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会」
フィレンツェドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会)はフィレンツエ教会群の中にの中心的存在です。その巨大なドーム屋根を含む風景はフィレンツェの風景の典型となっています。この教会ではドゥオーモ内部見学(地下遺構見学を含む)に加え、ドームクーポラ登り、ジョットの塔登り、隣接する「サン・ジョバンニ洗礼堂」「美術館見学」がセットになっています。フィレンツェカードで24時間有効な入場券を入手したので、この日はクーポラ登りとサン・ジョバンニ礼拝堂見学をすることにしました。夕方5時過ぎですがクーポラ登りの入口には観光客が長い列を作って順番待ちしていました。
ここはフィレンツェの中心なので短期滞在の観光客も押し寄せる名所になっています。ここではフィレンツェカードが威力を発揮しました。上から降りてくる客の一団が外に出ると、一般客の長蛇の列を後尻目にカード所有者を先に上らせてくれました。私達の後ろに並んだオーストラリアからの家族連れもカードの威力に驚いていました。しかしカードを持っていても階段を一段ずつ「464段」を登っていくことには変わりなく一番上まで登るのはかなり疲れるものでした。ローマのサンピエトロクーポラは途中までエレベータで運んでくれて残り320段を自力で登らなければなりません。やはりフィレンツェのクーポラを登る方がキツイのです。因みにローマサンピエトロクーポラを地表から上ると551段の階段があるそうです。登るのに苦労しただけあってクーポラの上からの眺めは最高でした。
「クーポラ登り」の後に「ジョット塔登り」は無理なので、サン・ジョバンニ洗礼堂を見学しました。大きな洗礼堂建物内は金色に装飾された宗教画で満ち溢れています。この感じはどこか「中尊寺金色堂」の雰囲気に似ていると思いました。夕方になってもドゥオーモの周りの広場にはかなりの観光客が集まっています。観光客は朝から様々な場所を見学した後に夕方になってホテルが集中するドゥオーモ近辺に戻ってきて1日の終わりを惜しんでいるかのようです。
フィレンツェ最初の夕食はホテルに近い「お肉屋さん」経営のレストランで頂くことにしました。フィレンツェ名物といえば「フィレンツェ風ステーキ」です。そしてステーキを食べるのなら「お肉屋さん経営」のレストランなら間違いないはずです。「ラ・パデラッキア」というそのレストランは入り口は小さいけれど奥にかなりの席があります。フィレンツェ風ステーキは1kgと500gがあるというので二人で500gの肉を頂きました。大変柔らかくて美味しい牛肉で結構あっさりしています。こういう肉なら一人500gは食べられそうな気がしました。地元ワインも大変美味しかったです。ホテルに数分で帰ることができるの非常に便利でした。日曜日も営業していれば滞在中三日間通い詰めていたと思います。
09月12日(金)
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