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Kenの日記
by Ken
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■ローマに移動
声の振動が身体に伝わります。ホール全体に響き渡るのです。歌われたアリアの殆どがイタリア語であり、自分達の何時も話している言語であることもあるのでしょうが呼吸する息全部が空気を震わす振動を起こしているような感じを受けます。それは日本で耳にする「透き通った声」とか「清澄な響き」ではなく「力強く訴えかける声」なのです。ナポリの音楽学校からもれてくる「誰憚る事のない」押しの強さの感じなのです。「声」そのもの捉え方が随分日本と違うという事を実感しました。
ピアノ伴奏された「藤谷さん」は午後6時からのオペラアリアコンサートの後に8時からの「椿姫」の伴奏をされるとのこと。随分大変なお仕事です。身体のどこかに「力」が入っていれば非常に疲れてしまうことが予想されますが、これを当たり前のように引きこなされているいるということは、多分理想的な脱力状態で弾いていらっしゃるのだと思います。オペラ歌手でも伴奏オケでも伴奏ピアニストでも日本とは大分状況が違うように思われますね。
03月25日(日)
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