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Kenの日記
by Ken
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■遍路四日目(焼山寺から下り、第15番国分寺まで)
「第15番、第14番、第13番」の順序は「逆打ち」コースとなります。距離は短かったですが、「逆打ち」の難しさを実感じました。遍路道には数十メートルおきにに「遍路道」の標識がありますが、この標識はいわゆる「順打ち」遍路に見やすい場所にあります。「順打ち」だと当たり前で間違えようのない交差点も「逆打ち」には非常に難しくなります。何回も間違えて大分時間をロスしてしました。その分沿線の面白い風景にであうことができました。明日また同じ道をを通るので楽しみが増えました。

最初の面白い経験は庭でサクランボをとっているおばさんとの出会いです。遍路道を聞いたのですが、道を教えてくれた後で「サクランボを沢山食べていけ」というのです。そのサクランボの木は子供が食べるのに丁度良いような高さの場所に多くのサクランボが熟していました。粒は小さいですが真っ赤なサクランボは大変美味しかったです。その家には室内犬が二匹いるそうで私の声に吠えたてます。明日もおばさんが外にでていればサクランボを頂こうと思います。

このサクランボの家からそれほど遠くない家の庭には珍しい動物が飼われていました。遍路道に近い庭の一角に犬用のケージがあるのですが、檻の中には猫とも犬とも違う動物が飼われていました。直感は「たぬき」でした。丁度この家の奥さんが玄関から室内に入ろうとしているところだったので、急いで檻の中の動物は「たぬき」かどうか聞きました。予想通り「狸」でした。

奥さんの話では一年程前玄関に「小たぬき」が放置されていたそうです。可哀想なので飼い始めたとのこと。名前は「タンコ」。雌雄不明。殆ど鳴き声をたてない賢そうな「狸」です。子供達は喜んでいるでしょうと聞くと、最初の頃は可愛がっていたが最近はほったらかしでもっぱらご主人と奥さんが世話しているようです。首に散歩用のチェーンをつけて散歩もさせているのだそうです。

三件目は多くの猫を飼っている家です。大日寺近くの家の入り口近くの庭に10匹近くの「模様様々、大小様々」の猫が群れていました。近くには餌を入れるトレイがいくつかあります。その家の人は相当猫好きな人に違いありません。猫ものびのびしていました。明日もう一度通って家に人がいたら話を伺ってみたいと思いました。

大日寺では夜の「お勤め」はありません。その代わりに明日朝6寺から住職様のお話を聞く「朝のお勤め」あるとのこと。有名な韓国舞踊の大家の女性住職がどんな話をしてくれるのか楽しみです。

夕食でテーブルが一緒になった三重県からきっと家族連れのお遍路さんから貴重なお話えお聞きました。この一家3人は車で遍路していて88カ所札所は元より別格20寺院も何回か回っているという強者です。今回は娘さんを連れての特別編で「別格第3番慈眼寺」を参拝してから住職の話で有名な「大日寺」に泊まりに来たとのことでした。「別格3番慈眼寺」には「穴禅定」といって暗闇の洞窟の中を通り抜ける有名な場所があるということです。蝋燭一本で50分程洞窟を潜っていくのだそうですが、洞窟が狭く且つくねっているので通常では経験できないスリルを味わえるのだそうです。初めてだったという娘さんも大分感動していました。

ただその「別格第3番慈眼寺」は通常の遍路道から数Km離れているので「歩き遍路」には非常に行き着くことが難しいということです。この一家の話を聞いて私も行きたくなりましたが、地図でみるかぎりかなり無理をしないと行けそうにありません。そこに行くには明後日の予定えを修正する必要があります。その後の宿も既に手配してあるので行くことは無理だと判断しました。

05月02日(土)
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