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Kenの日記
by Ken
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■フィレンツェ2日目:ウフィッツ美術館
3階の展示室の名画の数々に少々疲れを感じているのに、2階に降りると「ラファエロ」「ティツィアーノ」「カラヴァッジョ」が待ち構えています。これでもかという程の名画のラッシュです。「ラファエロ」は明日見学予定の「ピッティ美術館」にも多数の名画が展示されているはずです。ルネサンス後期に入っていますが、画家達は個性的な絵を描き始めています。女性のヌードに長けた「ティチィアーノ」、色彩豊かに非常に誠実な絵を描く「ラファエロ」少し特異な道に進む「カラヴァッジョ」。名前を知らなかった「ブロンズィーノ」が確かな技術で非常に丹精な絵を描いていることを知りました。

ウフィッツ美術館見学を終えてお昼までまだ少し時間があったので、ポンテ・ヴェッキオを渡ってみることにしました。シニョーリオ広場からポンテベッキオにかけての細い路地は物凄い観光客です。写真撮影に適している場所に観光客が集中するのでそういう場所で記念撮影の「順番」を待つことにあります。待っていても暇ですからセルフィーしているカップルや、同伴者を撮影している人に声をかけて記念撮影のシャッターを押してあげました。

「塩野」さんの本にある通り、ポンテヴェッキオ両側の商店街はそこが「橋の上」だということを忘れさせてしまいます。両側に商店街のある繁華街がずっと続いていていつの間にか川の反対岸に辿り着いていることになってしまいます。ルネサンスの時代にそうした効果を狙ってこの橋を架けたという都市計画の考え方があったことは非常に驚きます。


午前中タップリとウフィッツ美術館を楽しんだので近くで昼食をとることとにしました。その前に「ウフィッツ美術館」と「ヴェッキオ宮(Plazzo Vecchio)」の間の細い通りにある両替屋さんで両替をしました。ここはネットで手数料が小さいという情報があった場所です。噂通り多くの観光客が両替に訪れていました。昼食は「ヴェッキオ宮」の裏のレストランで頂きました。知らない場所で早く食事を済ませたいときには、「当たりも外れ」も考えずに最初に気に入った場所で食べることが得策です。

「BUZZINO」というレストランでは大変美味しい食事を頂きました。ペンネ・ポモドーロ+カプレーゼ+白ワインという至ってシンプルな注文です。カプレーゼで出てきたモッツァレラチーズはこれまで食べたことがないような「歯応え」のものでフィレンツェが乳製品が豊かなことを実感しました。

腹ごしらえをした後は「ベッキオ宮」「シニョーリオ広場」を見学しました。ここは大勢の観光客で混雑しているので早々に切り上げ、ドゥオーモの北のアカデミアギャラリーとサンマルコ修道院を見学することにしました。ここからの移動は「C2」バスです。サンマルコ修道院南側にバスターミナルあってここを通るバスルートを覚えておくと大変便利です。昼過ぎのアカデミアギャラリーの入口近くには入場を待つ観光客が列を作っていました。フィレンツェカードを持っている人も並ばなければならないということなのでサンマルコ修道院を先に見学することにしました。

「サンマルコ修道院」
サンマルコ修道院修道院にはここで多くの修道士の暮らした部屋がそのまま残されています。そして各部屋の壁には古いフレスコ画が描かれています。この修道院では「アンジェリコ」の宗教画が有名です。フィレンツェの北の「フィエゾーレ」で修業していた「アンジェリコ」が15世紀前半にサンマルコ寺院に移ったこととで彼の人生が大きく変わったようです。当時芸術愛好家の沢山いたフィレンツェにおいてアンジェリコの画才が大いに評価されて様々な作品を残すことになります。そしてその評判はローマにも伝わりバチカンで活躍する足がかりとなったのでした。

サンマルコ寺院見学を終えてもアカデミアギャラリーの行列は相変わらず続いています。アカデミア見学は明日一番に変更することにしました。昨日見ずに終わったドゥオーモ内部を見学してホテルに戻ることにしました。
ホテルに帰って一休みしてホテル食堂に準備されている夕食前の「アペタイザー」を頂きました。グローバスホテルでは6時30分から客に「おつまみと赤ワイン」を振る舞っています。こうしたサービスは大変うれしいものです。


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09月13日(土)
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