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Kenの日記
by Ken
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■ナポリからフィレンツェに移動:フィレンツェ1日目
中央市場は市場内の店だけでなく、市場の周りの道に屋台店舗がぎっしり並んでいます。業種は鞄・上着・手袋・財布などの革製品を売る屋台が圧倒的に多いです。しかも結構良い値札を付けています。もっとも価格は交渉で決まるのでしょう。観光客の数も半端ではなく秋葉原の年末の感じです。中央市場二階には少し前から「フードコート」が開設されて観光客に人気が出ているようです。フィレンツェ食材使った料理を比較的安く食べることが出来ます。あちこちの店で複数買ってきてワインも買ってきてフィレンツェ料理を楽しめるようになっています。昨日夕食の「恨み」を晴らすために「ペンネ・ポモドーロ」にチーズをタップ振りかけて頂きました。トマトソースとパスタはとても美味しいのですが、「器」が紙製で「紙の匂い」がパスタに移って少し気になりました。やはり料理はキチンとした皿で食べるべきなのかもしれません。フードコートも改善の余地ありです。


「ブランカッチ礼拝堂」
フィレンツェの最初の訪問先はアルノ川の南にある「ブランカッチ礼拝堂」です。そこでは有名な「楽園追放」を含む「マサッチオ」のフレスコ画を鑑賞することが出来ます。フィレンツェでも完全予約制はこの「ブランカッチ」だけということで事前に午後1時からの予約を入れていましたが、15分位早く着いた私達はそのまま入館を許されました。礼拝堂内は10人程度の観光客が」いましたが混雑というよりは空いている様子でした。

フレスコ画はマサッチオ(1401〜1428)が晩年(いっても25歳)に描き掛け、最終的にはリッピによって1480年代に完成されたそうですが、数ある場面全てが明るく伸びやかに描かれています。大勢のフレスコ画内の登場人物は個性豊かです。ルネッサンス初期のマサッチオの画風はその後のルネサンス絵画流れに大きく影響を与えたことが分かります。ブランカッチ礼拝堂は「サンタ・マリア・デル・カルミネ教会」内のひとつの礼拝堂で、礼拝堂からは立派な主祭壇を見ることが出来ますが教会の開館は午後5時からということで教会の見学はできませんでした。再びこの教会に戻ってくるのは大変なので見学できず残念でした。


「サンタ・マリア・ノベッラ教会」
ブランカッチ礼拝堂から「Dラインバス」でSMN駅に戻り、駅名にもなっている駅正面の「サンタ・マリア・ノベッラ教会」を見学しました。ナポリで豪華で厳かなカトリック教会を多く見てきた私達の目には「サンタ・マリア・ノベッラ教会」の清楚で若々しい雰囲気はとても新鮮で気分を明るくさせるものでした。華やかな「ステンドグラス」が多用されて「光」に溢れている感じです。フィレンツェが「花の都」と称される雰囲気が分かるような気がしました。但しSMNの入館入り口は一般入場者は南側、フィレンツェカード保有者は教会北側の「観光案内所の中」なので分かり難かったです。


「メディチ家礼拝堂」
サンタ・マリア・ノベッラ教会見学後は「ジリオ通り」を通って「メディチ家礼拝堂」に向かいました。この「ジリオ通り」は「ファエンツア通り」「コンティ通り」と並んでホテルから観光地に向かうために通る重要な道です。メディチ礼拝堂は今回滞在するホテルグローバスから眼と鼻の先のところにあります。外見は巨大な丸屋根と飾り気のない外壁ですが、礼拝堂内はミケランジェロ設計の荘厳な作りになっています。ミケランジェロの設計は華やかさはありませんが、色違いの大理石を巧みに組み合わせ、そこに「巨大性」を取り入れて人々を驚かせます。プライベートな礼拝堂をミケランジェロに作らせた「メディチ」家は、後世の人々に素晴らしい「贈り物」を残したと言えます。メディチ家が単なる「金持ち」ではなくて芸術を愛した金持ちであったことを我々にとって非常に幸運でした。


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09月12日(金)
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