ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■スワンプツアー
<第五日目>

9:00 起床
10:00 朝食(バーボン・カフェ)
11:00 セントルイス大聖堂
13:00 スワンプツアー出発(Dr. Wagner's Honey Island Swamp Tours)
17:00 ウォルマートで買物
20:00 夕食(ケイジャン・キャビン)


今日のスワンプツアーは午後からになったので、朝はゆっくり。朝食はまたしてもホテルのブッフェ。どこに旅行に行っても、ホテルの朝食が気にいれば、毎日そこで食べるのがうちの決まり。そして、午前中が空いたからといって、その時間にあえて行動しないのが「うち流」。しかし、セントルイス大聖堂で買いたいものがあり、夕方5時には閉まってしまうので、午前中に散歩がてら出かける。

セントルイス大聖堂は全米で最も古いカトリック教会。先日、中に入って見学したが、天井絵や緻密なステンドグラスが素晴らしい。そこで買うものといえば、十字架とおめだい(マリア様の像を浮き彫りにしたメダルのようなもの)である。私は無宗教だが、カトリックのミッションスクール出身なので、そういったものには親しみを覚える(キリスト教は偶像崇拝を認める)。

たまに行く目白のカテドラル教会(プロテスタント)では安物しか売っていないし、プロテスタントではなく、由緒あるカトリックの教会で、そうしたものを入手したかったのだ。信者というわけではないから、アクセサリーとしてではあるが。教会の人にミサに出るよう薦められたが、そこまでの時間がなかったのが残念。

実は部屋の窓から、小泉八雲の住んでいた家に重なって、セントルイス大聖堂の塔が見える。それが何ともいい感じの光景。夜明けや夕暮れ時はなお良い。しかし、アメリカに行くといつも感じるのだが、アメリカって日が長いなあと。ニューオーリンズでも、8時くらいまで明るい。もっとも、ニューオーリンズでは、朝6時に寝るのは当たり前ということだそうだから、非常に私に合っている街と言えるかも。(^^;

さて、午後になって、少々雲が出てきたので、スワンプツアーはだいじょうぶかと心配になった。というのも、雨天の場合、中止になることもあるからだ。しかし、その心配も無用であった。結局ひと粒の雨も降らなかった。ポンチャートレイン湖を渡って、ドクター・ワグナーのスワンプツアーにGO!

ドクター・ワグナーは、鳥類学者である。「ドクター」という肩書きは伊達ではない。そのため、他のツアーでは聞けないような詳しい説明を聞かせてくれる。スタッフも同様。さらに今日は、他の予約客が来なかったので、私たちだけで貸切のボートになった。ちなみに、私はアリゲーター・レスリングのスタッフと書いてあるTシャツを着ていたのだが、「そのTシャツはいいね!」と2回もほめられた。

それにしても、スワンプは最高!車から降りた途端に、これぞ南部!という感じ。今になって初めて、ああ、南部に来たんだ!という実感がわいた。暑さも湿気も目じゃない。大自然に感動したというのは、バハマの海とグランド・キャニオン以外あまりないのだが、スワンプには感動。本の中でしか知らないスワンプが、今ここにあるのだと思ったら、すごく感激した。

ボートは、最初はゆっくりと、すべるようにスワンプを進んでいく。幹の途中まで水中に沈んでいるサイプレス。そこからぶら下がるスパニッシュ・モス。淀んではいるが、静かな水面。途中でアリゲーターのお出迎え。マシュマロをあげると、大きな口をパックリと開いて食べる。ワニはマシュマロがお好き。

途中から、ボートは全速力で風を切って疾走し始める。なんて気持ちがいいのだろう!空気は湿り気を帯びてはいるが、けして不快ではなく、何とも心地いい。岸につり用のキャビンがいくつも並んでいるところでは、なるべく音を立てないように静かに進む。スワンプに棲む鳥や昆虫などを見ながら、ボートはさらに奥へと進む。

奥には絶景ポイント。サイプレスの緑が色濃く影を落とす、静寂に満ちた美しい場所がある。夢のような世界だ。しばし無言で見とれる。そして、細い水路を通って、さらに奥へ。そこまで進むには小さなボートでなくては行けないので、このツアーに申し込む場合には、大きなボートのツアーは避けたほうがいい。


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06月11日(土)
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