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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■スワンプツアー
そこでは、ふくろうの子どもが待っていた。ハリポタでおなじみのふくろうだが、本物を見たのはもしかして初めてかもしれない。私たちがいじめに来たと思ったのか、しきりに母鳥を呼んでいるが、動こうとはしない。なんとけなげでかわいいことか。しかし、同時に大自然で生きる強さも感じる。子どもなのに、すでに厳しい目つきをしている。ハリポタで、と書いたが、ハリーの白いヘドウィグではなく、ロンのピッグウィジョンがこんな感じかな?と。

奥の行き止まりに到着すると、そこでエンジンを止めて、スワンプに生えている植物の解説。何が何だったか忘れてしまったが、ヨーロッパ原産だという紫色の花がきれいだった。ウォーター・リリーという睡蓮の一種も美しい。

それと、メイフライ。小さなトンボのような虫だが、ちょっと変わった形だ。ちょうど孵化する時期だとかで、サイプレスにぶら下がっているスパニッシュ・モスつつくと、いっせいに飛び立つ。虫の嫌いな人には鳥肌ものだろう。

この光景を見て、映画「グリーンマイル」で、コーフィーが口から虫を吐き出すところを思い出してしまった。しかし、メイフライの形は興味深いなあ。ミニチュアのドラゴンのようだ。「メイフライ=五月蝿=うるさい?」たしかに、いっせいに飛び立つところは「うるさい」と形容してもいかも。

帰りのボートは、ほとんど全速力で疾走。途中、釣りをしている人がいて、どうやらナマズを釣り上げたようなので、見せてもらった。世間話を小耳にはさんだところによれば、ハリケーンくずれの熱帯低気圧が近づいているらしいとのこと。明日のニューヨーク行きの飛行機はだいじょうぶかな?

というわけで、大満足のスワンプツアーであった。いろいろ不安があったのだが、南部に来て本当に良かったと思えた1日だった。貸切というのもラッキーだったし。たまにスワンプで日がな1日釣りをするなんてのも、なかなかいいんじゃないかな、なんて。

ちなみに、ドクター・ワグナーのところのホット・アップル・サイダーが美味。私はまゆみさんに一口飲ませてもらっただけなのだが、そのおいしさは忘れられないだろうと思う。ドクター・ワグナーのスワンプツアーに行ったら、ホット・アップル・サイダーをお忘れなく!

ツアーの帰り、ビクターさんに寄り道をしてもらって、ウォルマートまで行く。大きめのスーツケースを買うためだ。実は、私のスーツケースはさほど大きくない。今まで、だいたい旅行をするのが夏ばかりで、しかも暖かいところというか、むしろ暑いところにばかり行っていたので、大きなスーツケースは必要なかったのだ。

しかし、今回はおそらく涼しいだろうという場所を含めて10日間だ。持ってくるだけで満杯。すでにおみやげが入らなくなっていたのだ。アポロ13号のスーツケースはさらに小さい。というわけで、仕方なく大きめのスーツケースを買おうということになった。

これが驚きの$29。しかも、付属のバッグが2個もついている。信じられない値段だ。ついでに、スーパーに行ったら必ずチェックするボールペンも購入し、ここでも満足。わざわざ回り道してくれたビクターさん、ありがとう!

ちなみにビクターさんは、昨日渡しておいた「USA TODAY」のシュワちゃんの記事を丹念に読んで、その概要をじっくり説明してくれた。「僕はもうシュワルツェネッガーのエキスパートだ」と言うほど。もっとも、英語の文章の概要を英語で説明されても、悲しいかなやっぱり全部は理解できないので、主要なところはまゆみさんが通訳してくれたのだが。

さて、今日の夕食は、ケイジャン・キャビン。ZYDECOのライブをやっているケイジャン料理の店だ。気が付けば、毎日ケイジャンかシーフード。ニューオーリンズにはクレオール料理ってのもあるんだよと思ったが、ホットソースを思いっきりかけられるケイジャンがお気に入りになってしまったのだ。


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06月11日(土)
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