ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■どこです?ここっす。
娘・R(11才)がファミレスでご飯を食べたいと言う。
しかも「COCO'S」(ココス)じゃないと嫌なのだと。ココスというと、正直なところ名前だけは知ってはいるけど、ウチの近くにはほとんどなくて入ったことがないファミレスである。
「Rはよくココスなんて知ってるね」
と聞いてみると、なんでもテレビでドラえもんがやってる時にココスのCMが流れるのでそれを観て行きたくなったらしい。CMにもドラえもんが出ているんだとか。大山のぶ代原理主義者の僕としては、のぶ代ヴォイスでなくなったドラえもんはドラえもんではなく、青い狸もしくは得体の知れない何かに成り下がった。だからアニメを観ることがなくなってしまったゆえにCMがやってることも知らなかったのである。
「どんなCMなの?」
「四角いお肉をじゅじゅっじゅーって歌うの」
「はあ…」
Rの説明によると、看板メニューである四角いハンバーグとやらをナイフで切り、備え付けのアツアツのペレットにジューッと押しつけてから食べたいんだそうだ。
息子・タク(9才)と違ってRがおねだりすることはあまりない。なのでRのおねだりは出来るだけ拾ってやろう…ということで最寄りのココスを調べたところ、実はそう遠くないところにあることが分かったのでそこに向かった。
着いてみると、何かデジャヴ感が。ここは昔フラカッソというパスタ系のファミレスだったはず。10年ぐらい前にネットで知り合った女の子と入ったことがあったよなあ…と、わりとどうでもいいことを思い出した。若かったなあん時は。あの子は今も元気だろうか。もっとどうでもいいのだが、フラカッソもココスもすき家のゼンショーグループなんだね…。で、フラカッソはココスに転換して消滅したらしい。
話を戻す。店に入るとちょっとだけ待たされた。その間
「しかくいおにくをじゅじゅっじゅー」
合唱するRとタク。CMの狙い通りのカモである。やがて席に案内されると、Rはメニューを一瞥もせずお目当ての四角いハンバーグ。そしてタクは別の種類のハンバーグ、嫁はピザ、さらに「やみつきポテト」なる飲んべえが頼みそうなサイドメニューや、デザートにマンゴーパフェとかガンガン頼みまくるので、給料日前で弱まった財布の中身が心配になり
「ぼ、僕はこれで…」
十三穀米のトマトリゾットという、値段もカロリーも控えめなものにした。ヘルシーな感じなので
「実は私もそれいいなって思ってたんだよね」
嫁は僕がケチっているのではなく健康に気を遣っていると思ったようだ。ふふふ。
オーダーしてから程なくポテトが来た。ふと伝票を見直したら子供達用のライスを一皿しか頼んでいなかったことに気付き、もう一皿を追加注文した。そしたらそのライス一皿だけが速攻で来るではないか!
「え、これだけ先に来ちゃったの!わははは」
思わず店員に向かって笑ってしまった。ポテトをオカズにメシ食えってか。

ポテト定食。
「え、あ、すいません!」
店員は慌てたが、関西ではヤキメシにライス、ヤキソバにライス、お好み焼きやたこ焼きにライス等、炭水化物VS炭水化物の組み合わせがごく当たり前にあるという。こちらもちゃんとハンバーグと一緒に持って来てと言わなかったし面白かったからいいや。
そしてようやくハンバーグ他みんなの料理が来た。Rは
「きゃー」
とか言いながらじゅーっと焼いている。可愛いものである。タクはタクでモリモリ食べまくった挙句、
「眠い〜」
「行儀悪いぞ!」
絵に描いたような食っちゃ寝でソファに横になってしい僕に怒られた。僕はボソボソと十三穀米(以下略)を食べつつ、嫁にも「食べる?」と聞いてみると
「どの野菜食べて欲しい?」
と言う。さすが僕の野菜嫌いを知っている。レッドピーマンとか苦手な野菜だらけなんだけれども、
「ブロッコリー」
子供達に「ダサ」とか言われそうなのでガチで無理なのだけ嫁に食わせた。
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04月21日(火)
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