ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■好きこそ父があはれなりけり。
日曜日の昼間、メシの調達のついでに娘・R(11才)を連れてった。
Rはローラーシューズにはまっており、歩きながら道を滑りたいのだ。もちろん僕が手を取って気をつけているし、店の中ではやらせない。
Rはいつの間にかうまくなっていた。時々ウチの前の狭いスペースで練習しているらしいので
「どうせやるならもっと広いところ行こうよ。○○公園連れてってやるぞ」
と言うのだけれども何故か
「やだ」
ウンと言わないのだ。謎である。Rはコケないよう僕の手を離さないまま滑り、滑りながら学校での出来事などをつらつらと話す。僕はそれに相槌を打ったりツッコミを入れたり聞き手に回っている間が、なんというか娘とのふれあいの時間というか。
Rがローラーシューズにはまっているなら息子・タク(9才)はポケモンカードである。
夕方、タクが近くのおもちゃ屋で行なわれるカードバトルに行きたいというので連れてった。
そんなわけでサクッとおもちゃ屋がある長崎にチャリで来た。長崎と言っても九州の長崎ではなく豊島区の長崎である。昔西原理恵子が住んでいたらしい。話は逸れるがもうちょっと先に行けばトキワ荘跡地だ。
店に入ると友達の親子もいた。その親子は子供だけじゃなくお父さんもガチでやっていて、こういうイベントに来るような強い子は、だいたい親がはまっていて子供も鍛え上げているケースが多い。むしろ親が無関心な方が稀。
僕はポケモンカードについては全く興味を覚えないのでタクにいろいろアドバイスとかできないので多少申し訳なく思うのだが引率してやるだけでありがたく思え。
好きになれない理由に「欲しいカードを好きなだけ手に入れられない」ということがある。ポケモンカードは5枚一組で売っていて、その中身はランダムである。欲しいカードを手に入れるには欲しいカードが出るまで買い続けるか、ポケモンカードを売買しているカード店でプレミアがついた値段で買わなければならない。全てそろえようとすると1万円以上かかってしまうこともある。
純粋な戦略の勝負をするよりも結局金で強いカード揃えた方が勝ちじゃん、みたいな要素が強いのであんまり好きではない。使うコマが決まっていてお互い同条件の将棋のようにフェアではないのだ。
タクの最初のバトル相手は友達親子のお父さんだった。お父さんはバトルに夢中になれるが僕はその間ヒマである。ヒマな間酒でも飲んでいようかと思った。ちょうど友達のお父さんもいるじゃん!…ってそのお父さんタクと対戦中じゃないか…。
そんなわけで近くのファミマで缶ビールとツマミを買って、店の裏路地でコッソリと飲んでいたら
「負けた!」
タクにあっさり見つかった。次の相手はそのお父さんの子、すなわちタクの友達であり、その子、タクとの対戦時はめちゃくちゃカードのヒキが悪くてそれに助けられタクがラッキー勝ち。もう1回ぐらい対戦があるかな?と思ったら参加人数が少なかったらしく2回のバトルのみで終了。
「もっとやりたかったなー」
「しょうがねえだろ。帰るぞ」
とタクは不満げであったが僕はもう帰って酒が飲みたかった。タクはタクで5月に控えているという幕張メッセでの大規模なポケモンカード大会に出たい、と僕をせっつく癖に、その大会に勝つための戦略が何も出来ていないし、なんだかなあ、と思ってしまった。所詮遊びなので親子マニアのような「絶対勝つ!」みたいな領域に踏み込む必要はないんだけどね…。
あー、長崎はー、今日もー、アレだったー。
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04月23日(木)
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