ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■倍返しどころじゃなかったホワイトデー。
土曜日の午前中、ウチのチャイムがピンポンとなったので、宗教の類だったらやだなーと思いつつ出てみたら娘・R(11才)の同級生の男の子だった。
いきなり話は脱線するが、昔ひとり暮らしをしていた時によく勧誘に来ていた宗教はエホバの証人で、超絶美形のハワイ人だったり、すんごい可愛い中学生ぐらいの女の子を連れたお母さんだったりと精鋭部隊が送り込まれてくるので、入信したらこんな子とエホバれちゃうのかしら、と邪な気持ちがムクムクと生まれ、断るのが大変だった。僕のバベルの塔がもう出エジプトとかやかましいわ。
また、栃木にいたころによくチラシが入っていたのは「霊波の光」で、その教団は千葉県野田市に広大な敷地と立派な本部施設がある。驚くべきことに、なんとその施設内にドムドムバーガーも入っているというのだ。是非行ってみたい。信者じゃなくても入れるのかどうか、そこだけ興味がある。
話を戻すと、Rの同級生の男の子が訪ねてきた。この子のお父さんは僕と同じくオッサンソフトボールチームのメンバーなのでよく知っている。酒が入るとよく語るんだけど、
「やっぱさー、ユニフォームにゆるキャラプリントしようぜ!パンダとか!」
「だからそこでユニフォームにゆるキャラのプリントだよ!優勝するたびに一個プリント!パンダとか!」
などと同じネタを5回も6回もループするので有名だ。
「お、○○くん、どうしたの?」
○○くんは緊張してるっぽくぎこちない表情で
「あ、Rちゃんいますか…」
「Rー。○○くんだよー」
Rを呼ぶと○○君は
「これ…」
ラッピングされた何かをRに渡した。んまあ!そういえば今日はホワイトデーであったことよ…とかトボけていても僕はアサイチに嫁とRと息子・タク(9才)にあげたんだけど。
「…じゃ」
○○君はとっとと帰ろうとするので
「ちょとまてちょとまて!R 、ちゃんとお礼言え!」
ついラッスンゴレライ調に言うと
「…ありがと」
「…うん」
バタン。はにかんだふたりの顔を遮るように扉は閉まった。あれ、僕、お邪魔虫か知らん。
「つーかR!男にはバレンタインチョコあげてないって言ってたじゃん!」
我に返ってとブチ切れるとRにブチ切れると
「言ったじゃん!」
逆切れするR。
「言ってねーよ!」
いくら老化したボケブレインでも、そんな大事なことを聞いていたとしたら忘れるはずはない!、と引かなかったら
「あれ、そうだっけ」
Rがテヘペロになった。おいこら。
Rの話によると、バレンタインデーには仲良い女の子とふたりで友チョコを配るため友達の女の子の家を回っていた。それは僕も当時聞いたことである。しかし、回っている途中に○○君と偶然道端で出会い、Rと一緒に回っていた女の子が
「○○君にもあげようよ」
と言ったことにより、自分用のおやつとして持っていた
「さくさくパンダをあげたの」
ということなのであった。
「ああ、よくコンビニで100円で売ってるやつだよね」
そんなのをあげただけでお返しをもらってしまうなんで…と恐縮したらそんなどころではなかった。
「ちがうよ。もっとちっちゃいやつ。これだよ」

ちょうど現物があったのでRが持って来たのは、ファミリーパック250円に入っていた6袋のうちのひと袋だった!めちゃくちゃしょぼいじゃないか…。

それでもらってしまったのがコレ。手作りのチョコレートケーキに入浴剤。そしてすみっコぐらしのハンカチ。きっとお母さんが一生懸命考えてくれたりケーキを作ってくれたりしたんだろうなあ…逆に申し訳なくなってきた。Rはすみっコぐらしが大好きなのでポイントが高い。一方でお父さんはきっと
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03月17日(火)
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