ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■はっぱ踏み踏み。
子供達の小学校でインフルエンザが流行っている。
息子・タク(9才)は流行に先駆け、2週間ほど前にとっととA型にかかってしまったが、それ以降複数の学年で学級閉鎖、ひどいケースだと学年ごと閉鎖になっておりすさまじい有様である。
僕ら家族は全員インフルエンザの予防接種を受けたのだが、受けたからといって100パー安全というわけではないらしい…。インフルエンザにもA型とかB型とかいろいろ種類があり、予防接種の中身は
「今年はコレが流行るんじゃないか…」
という言わばヤマカンを元にワクチンをブレンドした内容を予防接種するため、B型が来ると思ったらA型でした、みたいな大ハズレをかますともあるのだという。
そんなわけでタクはA型にかかり1週間ほど休んでいたが、今度は娘・R(11才)のクラスが学級閉鎖になってしまった。R自身はなんともなくピンピンしているのだが学校はお休みである。そのため、朝、普段なら登校準備している時間帯ではあったがRはまだスヤスヤと寝床で寝ていたところ、Rの寝床をまたごうとしたタクが寝床の中にいるRを思いっきり踏んづけたかなんかで
「謝りなさい!」
と嫁に怒られていた。ちなみに僕はRより爆睡していておりあんまり状況を把握していなかったので、
「何怒ってんだよ」
と呑気に寝起きざまぶっこいてたら
「タクが!Rを!ぞんざいに!」
なんで、私が、東大に!みたいな勢いで嫁が説明してくれた。Rがまだガーガーがーがー寝ているところを、タクがRをうっかり思いっきり踏んでしまってRも起きてしまったらしい。
「いたーい!」
というRの悲鳴で僕も目覚めたわけだ。タクが踏んだのは頭もしくは顔、ガチで踏んだらヤバ過ぎなところをやってしまったらしく、いくらうっかりでもヤバいだろってことで「気を付けろ!謝れ」と嫁の逆鱗に触れたらしい。
「…ごめんなさい」
ことの重大さに気づいたタクはしゅーんと謝っていた。
「ま、気を付けたまえ」
嫁が真っ先に激怒してしまった手前、後追いでとってつけたような説教をする僕であったが、あー、そろそろ広い家を買うべきかなあ…とか心がチクチク痛むのであった。一方、Rにも
「どうしたんだ?」
と説明を求めたのだが、Rは
「たっくんがRをふめんだいにしたの。痛かったの」
と応えた。
「譜面台?」
「うん。ふめんだい」
「それって…踏み台のこと?」
「あ、そうだった(てへぺろ)」
Rは未だに語彙がぼボキャブラ天国並みのところがあって…まあ。「譜面台」って言葉自体は音楽をやってなきゃ出て来ない言葉だし、そういった意味ではちょっとお嬢様っぽいかな…と辛うじて自分の心を納得させたのであった。
まあ子供達はアムロがガイアにしたように、一向に踏み台にして構わないのではあるが…。
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03月03日(火)
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