ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183102hit]
■年魔II。
年末年始は栃木の実家で過ごすことになっている。
帰る前に大掃除をやるが、僕は窓掃除とか風呂掃除とかを適当にしかやらず、嫁がその他全部をやるので遅れて帰ることになっていた。
僕は娘・R(11才)と息子・タク(9才)を連れ、東武電車でのたこーん、と2時間かけて栃木に辿り着く。いつの間にか東武伊勢崎線が東武スカイツリーラインと名称が変わっていたのが笑えた。
栃木に着いてから母に迎えに来てもらい、早速みんなが大好きなラーメン屋で昼飯を食べてから実家に戻ってみると、いつもなら隣に住んでいるミヨちゃん(タクと同い年の女の子)がすぐさま遊びに来るのだけれども、なかなか顔を見せない。するとミヨちゃんのお母さんが来て
「水ぼうそうになっちゃったのよ」
「ええー!」
ということで年末年始まったく遊べなくなってしまった。また、せっかくだからいろんなところに連れて行って子供達を遊ばせてやろうと思っていたのだが、意外とRの冬休みの宿題がたくさんあり、ノルマをこなすだけで日が暮れてしまう感じだったのでなかなかうまくいかなかった。
Rの算数の宿題をチェックするのも大変なんである。引き算の問題で式もちゃんと「-(マイナス)」と書いているのに実際は足していたり、未だに九九が怪しかったりという異次元的ミスを連発するので
「1年生からやりなおせー!」
とブチ切れるのだが
「えへ」
てへぺろ的な可愛さでごまかされてしまう。
そうこうしているうちに僕は地元の友達と忘年会の時間になってしまったので、子供達の世話を母にお願いし、待ち合わせ場所に出かけた。
かなり早めに着いたので、しばらく街を散策していたら、ピロリーンと嫁からメールが。
「子供達の書き初めに使う下敷き買ってくれない?」
とのことであった。先ほど書いたたくさんある冬休みの宿題のひとつ、書き初め。書道の道具セットはRもタクも持って来たのだけれども、下敷きは何故かセットで買っておらず、嫁が栃木に来る前に買い、持ってくるつもりだったのだけれども、売っている店が見つからなかったらしい。
この時僕はちょうど街の中心部にいるし時間もあるし、というタイミングだったのでグーグルマップを見ながら文房具店を当たってみることにした。まず駅ビルの中にある文具店。
「すみません。扱っておりません」
次に駅から徒歩数分のイトーヨーカドー。
「すみません。扱っておりません」
「えー」
普通のサイズの下敷きならあるのだけれども、書き初め用の細長いタイプは置いていないのだ。これら2店舗のような都市型の大型文房具店にないのなら、学校のすぐそばにありがちな学校密着型の文房具店ならどうか、と思い、それっぽい店をやはりグーグルマップを見ながら探し当ててみたら…学校が冬休み中はやる気ないのかシャッターが閉まっていてアウトだった。
もうこうなったらグーグルマップではなく、この地に生まれ育って60年以上、おばあちゃんの知恵袋こと母の情報にすがるしかない、と電話してみたら
「は?東京にないものが栃木にあるわけなかんべ!」
田舎コンプレックス丸出しの思考停止にてけんもほろろであった。
下敷き1枚も買えない僕は嫁からつまはじき。なんちて。なんちて。妻だけにつまはじきってやかましいわ。
今日は見つからなかったので諦めて明日探すわ…と嫁にメールして、待ち合わせの場所に戻るかね…と道を戻ったら

おおおお、これは一部の人に有名なエロエロな店の数々!噂には聞いていたがこんなところにあったのか…。
書道だけに、筆おろしの店ってか。
(※下敷は翌日見つかった)
応援クリックお願いします↓
←これだけでもいいので押してね。
[5]続きを読む
01月04日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る