ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■今夜はイートイット。
嫁の誕生日祝いで某ホテルのバイキングのお店に行った。
特に予約はせずに入った僕らであったが、周りの至る所で予約したと思われる家族連れの子供が
「ハッピーバースデートゥーユー」
ショートケーキにローソクを年の数だけ灯されながら店員さん達に祝福されていた。それを見て
「私もされたかった」
と羨ましがる嫁。
「えー。ああいうのって子供限定じゃないのか…恥ずかしくない?」
「全然!」
「ケーキがローソクでハリネズミみたいになっちゃうかもしれないけどいいんか?」
「私12才だし!」
「うわあ」
そんな嫁はバイキングではちょっとずつだけでも全種類食べる主義である。特に嫁はパンも好きなのでそのチェックも抜かりなく。逆に僕は好き嫌いが多いので、嫌いなモノには見向きもしない。
「キッズコーナー」と書かれた一角もあって、娘・R(10才)や息子・タク(8才)向けなのかな、と思って見てみたのだけれども、そこはハンバーグやらフライドポテトやらしかなく
「全部冷凍モノをチンしたやつだね」
しょぼいのしかないね、と嫁と話した。
僕は最初肉料理を食べていたら、結構いい肉でガッツリ食べてしまい早くもギブアップしてしまいそうになったが、海鮮丼やマグロの刺身といった魚介系にシフトしていった。するとタクが
「ボクも食べたい!」
と言うのでふたりでシーフード親子。海のマグロは美味しいけれど夜のマグロはあまり美味しくない。この意味が分かる頃、息子は大人になっているだろう。
僕は思ったより早い時間でお腹がいっぱいになってしまったので、デザートコーナーを攻める。ケーキをいくつか食べ、紅茶が欲しい、と、
「ミルクティー作ろう…」
と席を立つと、Rが
「Rも!」
一緒に付いて来た。お湯を入れてティーバッグをとすとすして、ミルクポッドからミルクを入れて…とやっているとRが目を輝かせて
「Rもやりたいの!」
と言って嬉しそうにミルクティーを作る。紅茶の葉もいろんな種類があったりしてそれもあって楽しそうだ。そういえばウチじゃ紅茶を入れるなんてやらないから、物珍しいようのだろう。
「レモンティーはどうだ?作ってみる?」
「それはやだ」
レモンティーは嫌いらしい。砂糖をたっぷり入れてウフウフ満足しながら飲むRの横で、タクは砂糖を直接舐めていた。欠食児童か。
みんな膨れた腹をポンポンしながら店を後にした。タクはマグロを呪われたように食っていたので何が一番良かったかを聞くまでもなかったが、
「Rは何が一番おいしかった?」
と聞いてみたら
「ハンバーグとねえ、フライドポテトとねえ…」
「みんなキッズコーナーのじゃないかー!」
Rを満足させるにはわざわざ店に連れてくるまでもなく冷凍食品だけで大丈夫のようだ。
今日のお店はとてもよかった。今後も嫁の好きなパンとRの好きな紅茶が、たくさんの種類がストックされているバイキングのお店の方が、うちの女性陣にはウケがいいのかなあと思った。
すなわちパン・ティー・ストッキングである。
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06月08日(日)
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