ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■プレゼント多難。
嫁の誕生日が近付いてきた。
長い間ツガイとなっているので、もう何年も誕生日プレゼントのネタ切れが慢性化している。気軽にあげられるものはとっくにあげているし、手が届かないものはどうしようもない。かと言って直球に聞いても
「うーん」
とか悩まれたり
「ひとりで自由にできる時間」
とか実も蓋もないことを言われそうなので、隠密を放ってみることにした。
ある朝、家族みんなで出掛ける時に、嫁と娘・R(10才)が先に外に出て、
「外で待ってるよー」
僕とタクふたりがまだ玄関に残っていた。このタイミングで僕はタクに
「タク、後でママに誕生日プレゼント何がいい?って可愛く聞いとけ」
と指令を出した。甘え上手なタクなら嫁も優しく答えてくれるだろう。そう考えてウチを出ると、タクがだだだーっと外で待っていた嫁とRのところに走って行き、
「ねえママ〜、誕生日プレゼントなにがいい?」
唐突に聞き出すではないか。このタイミング。バレバレである。だから後でいいって言ったのに!そんな僕の気も知らずにタクは嫁と何か話している。そしてすたたた、と僕のところに戻ってきて
「だってさ」
と耳打ちした。これでダメ押しだ…バレバレもいいところである。全開バレバレじゃんじゃんバレバレ。しかも嫁とタクが何を話していたか全然聞いてなかったし!ダメダメもいいところである。
嫁が好きなもの…。そういえば、嫁はチロルチョコが好きであった。チロルチョコを箱買いしてプレゼントしようかな、と思いついた後、いや、せっかくだからもっと高級なチョコでもいいのではないか、とも考え直してみたり。歌にもある。
愛するあなたへー、贈るゴディバ。なんちて。
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06月05日(木)
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