ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■俺たちゃ天下のドンキュー応援団。
子供達の運動会が近付いてきた。
一生懸命練習をやっているようで、なんと娘・R(10才)は応援団になったのだという。こう言っては何だが、全く似合わない…。
Rは体育会系ではなくて頭がお花畑系だし、何よりも人前に出て目立つことを嫌う。とても自分から手を挙げたとは思えないので、
「どうしてやることになったん?」
と聞いてみたら
「いいの!」
という素っ気無いひとことのみ返された。知らなくてもいいの!ということらしい。どうやら自分から語りたくないようだ。やはりあまり積極的にやりたいとは思っていないらしい。
「他には応援団は誰がいるの?」
質問を変えてみたらそれはちゃんと答えてくれた。ただ、Rと特に仲良しって子はいなかったので、友達と一緒に…という理由でもなさそうだ。なんとか教えてくれないかなーと考えていたら、横から息子・タク(8才)が口を挟んできて、
「Rちゃんが応援団になったのは、他にも運動会のいろんな係りがあったんだど、みんなじゃんけんで負けて応援団しか残ってなかったからだよ」
とペラペラと得意げに語り出した。スネオみたいなやつだ。するとRはタクをキッと睨んで
「違う!」
「じゃあどうして?」
「いいの!」
「教えてよー」
「いいの!」
いいの、いいの、いいの、って工藤静香かお前は。いーのいーの、ぶらいあんいーの。
そんなわけで遂にRが応援団になった理由を聞くことは出来なかった。ただ、毎朝、応援団の練習があるようで、いつもより早く家を出なければならず、普段でさえゴハンを食べるのが遅くてギリギリなRは
「早くしなさい!なんでそんなに食べるの遅いの!」
毎朝嫁に怒鳴られ煽られながら慌てて登校していくのだった。その様子がなんとも痛々しくて。
こっちが応援団になりたくなってしまう。
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05月24日(土)
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