ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■カキカタ。
「パパ起きてよー聞いてよー」
朝、息子・タク(8才)に叩き起された。
そりゃもう文字通りマウントポジションを取られ、ガスガス叩かれて起こされた。
「ふざけんなこらー!」
と飛び起きたら
「パパ聞いてよー。ボクねえ、習字の代表に選ばれたんだよ」
「へえ、すごいじゃん」
正月にやった学校の宿題の書き初め。クラスの中でじょうずな子が3人選ばれた。タクはそのうちのひとりになったという。この子らの作品は区の作品展に展示されることになる。
タクの学年までは楷書の習字だった。やっているところを僕と嫁が見ていたのだけれども…作文用紙に決められた文章を書く。用紙は3枚。そのうち一番出来がいいモノを提出する、ということになっていた。勿論消しゴムで消してやり直してはいけない。
何度か練習用の紙に書いた後、いよいよ本番の用紙に書く。段落の最初はひとマス空けて書くのだけれども、タクは初っ端からそれを忘れ、
「あー!いきなり1枚無駄にしたよ!手本ちゃんと見ろよ!」
僕と嫁をブチ切れさせたものだが、よく入選したもんである。
こういうのってだいたい得意な子は決まっているもので、タク以外の代表ふたりは1年生の時から連続で選ばれている。
「今年はボクがのし上がったんだぜ」
とタクは得意がる。こんなお調子者の陰で、タクと入れ替わりで落とされた去年の代表がいるわけで。ちょっと可愛そうだけれどもまあしょうがない。ここはタクを褒めてやろう。
実は娘・R(10才)も代表に選ばれたことがある。1年生の時に習字だけじゃなく絵も選ばれた。しかしRは一発屋だったらしくそれ以来選ばれていない。特に3年生からは毛筆の習字になるので、書道教室に行っている子にはとてもかなわなくなる。
僕はRの書き初めもトメハネハライを教えながら見ていたが、なかなかうまくいくものではなく、はじっこに「みつを」とでも書きたくなるようなヘンテコな字になってしまっていた。
一生懸命やった結果ならそれはそれでしょうがない、と思った。書道を習っていてもヘタクソで一度も代表や賞に選ばれなかった子もいたし。ていうか僕だし。
字はうまくならなかったが自慰はうまいんである。
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01月22日(水)
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