ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■初・初日の出。
元旦の6時。
年が変わるまで起きていた僕ら家族は奇跡的に全員起きられた。娘・R(10才)と息子・タク(8才)も眠そうな顔ながら
「初日の出観るんだろ!今日観られなかったら来年まで観られないぞ」
と無理矢理叩き起す。僕はカメラを持って行こうと準備をしていると、Rがどこで見付けたのか双眼鏡を抱えて来るではないか。
「これで初日の出見るのよ〜」
「目が焼けちゃうからやめなさい!」
僕、嫁、母、弟から総ツッコミを受けしょぼーんとしたRは、
「じゃあこれ持ってく…」
某通信教育のオマケでもらった、タブレットのオモチャを持っていくことにした。オモチャながらカメラ機能も付いているのだ。
弟が車を運転してくれて、近くの初日の出スポットである公園に向かう。途中コンビニで暖かい飲み物を買うと、母が
「店員さんは『あけましておめでとう』って言ってくれたけ?」
と言うので
「いや、ふつうに『いらっしゃいませ』だったけど」
そう答えると
「この店はダメだな」
変なこだわりを持つ母。マニュアルバイト店員にそこまで求められても。
公園に着くと既に初日の出を待ち構える人達が集まっていて結構賑やかだ。

マジで日が出る20分前ぐらいの様子。このネコミミみたいな山は筑波山である。ウチの田舎はだいたいこの筑波山の右側から太陽が出てくるのだ。
なかなか寒い中、Rとタクは何故か持って来た縄跳びをして、
「二重跳び20回出来るぜ!」
と言いつつも実際は5回しか出来なかったりで体を温める。
僕の隣にはカップルが身を寄せ合っていた。このクソ寒いのに彼女はニーハイ&生足という大変けしからん服装で余計に寒そう。しかし、寒いけどふたりでくっついていれば暖かいね的なイチャイチャイベントなのだろう。ほら、もっとオレにくっつけよ、股間のタマキンカイロが熱いぜ、いやあん、それを言うならハクキンカイロでしょ、などと生足を見ながら妄想していたら、
「ほら、そろそろ日が出て来るよ!」
と母に叩かれて我に返った。6:53ぐらいだったろうか、





雲に遮られることもなく、キレイに初日の出を拝めたのであった。人生初の初日の出にRもタクも大興奮だった。Rも持って来たタブレットのおもちゃで撮影しようとしていたが、実はズーム機能がなく全然撮れないと騒ぎだし、
「ねえねえ、パパのカメラ見して」
僕のカメラのプレビュー画面に初日の出画像を出し、それを撮影し、
「やったー撮れたー」
と喜んでいた。か、可愛いヤツ…。
この公園には付近の山林を守る会の人達が、緑化募金活動をしながらうどんや甘酒を振る舞ってくれていた。なので僕らも募金をしてありがたくいただいた。
冷え切った体に熱々のうどんは身に染みて美味しく、
「年越しうどんだね」
「もう年越しちゃってるよ」
「じゃあ年越しちゃったうどんだね」
「できちゃった結婚みたいだね」
そんなダジャレ年明けで今年もどうかひとつ。
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01月05日(日)
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