ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■娘ホットケーキ。
朝、娘・R(10才)が嫁指導の下、ホットケーキを作っていた。

Rと息子・タク(8才)の朝ご飯だという。

「シロップかけるよ!シロップでポムポムプリンの顔を描くよ!」

タクはなんか嬉しそうにシロップで絵を描く。もえもえきゅん、っておまじないを唱えたら、まんまメイド喫茶である。

「パパも食べる?」

とRが言う。いや、僕はいつも朝ご飯を食べない。それを君も知ってるはずではないか?

「いや、食べないよ」

「食べてよ!」

どうやらRはホットケーキを作りたくてしょうがないようだ。じゃあ聞くなよってゆー…。

「じゃあ油引いてね」

嫁が、油がしみたキッチンペーパーでフライパンを拭く。それからRが生地をにょろーんと落とし込み、丸くしてペタペタする。ひたすらペタペタするR。とにかくペタペタする。どうやらいつもの通り頭の中がお花畑か宇宙と繋がっちゃったようだ。

「そ、そろそろひっくり返してみないかい?」

とRに言ってみると、そうだねー、と、呑気に返事してひっくり返してみると

ホットケーキ
「ひいやあああ!」

思いっきり焦げた有様で。でもRにとっては全然OKなようで余裕でバターとか塗って僕に食わそうとしているし。

「ちょっと火が強すぎたね」

嫁てへぺろ。ああ、思いっきりガンになりそうなこの焦げ具合。でも

「いいよ、食べるよ」

娘の手料理なんて人生でどれだけ食べられるか分からないし、ありがたくいただいた。娘の成長の嬉しさと哀しさが入り混じったほろ苦い味だ。

今回だけだ。もうこんな失敗作を持って来て食えと言われても、食べるのは今回だけだ。もう手を付けることはいたしますまい。

食べてと言われても、ほっとけーき。なんちて。

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12月25日(水)
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