ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183121hit]

■息子だけリターン。
仕事から帰って来ると、

「パパ、おかえりー!」

息子・タク(7才)の声がした。おかしい。娘・R(10才)とタクは明日まで嫁実家にお泊りに行ってるはずではなかったか。

声が聞こえた風呂場の扉を開けると、タクが嫁とはしゃいでいた。

「帰りたい、って泣きながら電話があったから迎えに行って来ました!」

嫁が苦笑いで説明する。なんで帰りたくなったかというと、

「夜、寝る時、怖くて眠れなかったから」

らしい。よく行く栃木の僕の実家と比べて勝手が違ったらしい。慣れてないし、嫁の実家は栃木より広いし、嫁母が添い寝してくれることはくれるのだが、見たいテレビがあると容赦なく行ってしまうらしい。

Rは別に平気なのでガーガー寝てしまい、ひとりシクシク泣きながら寝ようとしても眠れなく、嫁母に泣きついて

「眠れるおまじない」

とかを教えてもらってようやく寝たとか。で、

「もう帰りたい」

たった一晩でギブアップして、嫁に助けの電話をして来たのだという。

お調子者で怖いもの知らずのようで、やはりこういうところはまだ7才である。それに比べてRはさすがにお姉ちゃんである。何も考えてない可能性も高いが。今日はRだけひとりでお泊りしているとのことだ。

「パパ〜」

ウチが恋しくなったタクは僕にも甘えて来た。

「そんなに怖かったか?」

「うん。寝る部屋が怖かった」

「今日も明日もいれば、おじいちゃんおばあちゃんにいろいろかわいがってもらえたのに」

「でも栃木のおばあちゃんはポケモンカード買ってくれるけど、絶対買ってくれないからいいよ」

「おいこら」

僕の母は甘甘なので、ついタクにチマチマとしたポケモン関連のモノを買ってしまうのだが、嫁の母はタクのおねだりなど全く耳を貸さないのだ。

もし買ってもらえるのなら布団にかじり付いてでもガマンして怖さを克服したんだろうなあ…。

「やっぱりおうちが一番眠れるね」

旅行した後の「やっぱり我が家が一番」みたいな常套句を言って、タクは僕に甘えながらコロンと寝た。

実は日曜日はホテルでお泊まりなんだけど、それを言ったらどんな反応するかなあ…。

↓応援クリックよろしくです。

クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。
ブログランキング・にほんブログ村へ←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
08月23日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る