ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■息子ポケモン娘ヤダモン。
日曜日、息子・タク(7才)が
「ポケモンスタンプラリーやりたい!」
と叫んだ。JRの電車に乗って駅に置かれたスタンプを押していくアレである。どんよりした天気だしいいか、と思って娘・R(9才)も連れて行こうとしたら
「やりたくなーい」
Rはめんどいからイヤだという。考えてみればアレをやっているのってタクぐらいの年の男の子が圧倒的で、鉄道オタクテイストが入っているので女の子にはあまりウケないのかもしれない。
ちょうどRのお友達から「あそぼ」と電話がかかってきたため、じゃあ僕とタクで行ってくるか、ということで嫁とRを置いてレッツラゴー。
まず池袋駅でスタンプシートをゲットして、路線図とにらめっこして、どの駅にどのポケモンのスタンプが置いてあるかを確認する。
僕はできるだけ効率よく多くのスタンプをゲットするか、というルートだけを考えていたが、タクは
「ボクこのポケモンが好きだからちょっと遠いけど行っていい?」
こういう風に行きたい、という好み重視の案を出す。そう、単にスタンプラリーを楽しむより、駅や路線を覚えるとか、ルートを自分で考えるとか、そういう地理的感覚を少しでも身に付けて欲しくて連れて来たのだ。だから
「今乗っているのは京浜東北線っていうんだよ。田端で山手線に乗り換えだよ」
などと路線や駅の名前をこまめに出してタクに覚えさせようとしたのだけれども
「あっそ」
右から左であんまり鉄オタ的興味はないんだな、これが。ポケモンネタを絡めれば聞く耳持ってくれるかな、と思い
「京浜東北線は水色だから水ポケモンだね。山手線は黄緑色だから草ポケモンだ」
とか言ったら
「うそつけ」
と怒られてしまった。路線を教えたら怒られてすいま線ってやかましいわ。

スタンプを探している間、タクは結構ウキウキワクワクしていた。勿論タク以外にもスタンプシートを持った子供はちょっと周りを見ただけで何人も電車に乗っていて。とある目的駅に着いた時、たまたまドアの前のタクの横に同じような男の子が並んで立っった。タクもその子もライバル意識が芽生えたのか、ドアが開くとすぐに
「オレが先だ」
と言わんばかりにふたりとも飛び出して走って行ってしまい、
「走るな!」
思わず叫んでしまったりしたこともあり。
こういう時、モンスターボール(ポケモンを捕まえる時に投げ付けるボール)を投げ付けて「我が子ゲットだぜ」ってやれたら楽なのになあ。
またとある駅のホームを歩いていたら、向こうからもの凄く可愛い女の子が歩いて来た。どっかで見たような…まさか…しばらく見惚れていたら、タクの小学校の超美人の音楽の先生じゃないか、と思い出した時には既にすれ違ってしまっていた。
声掛けようかな、と思ったけれども、僕は何度か挨拶をして喋ったこともあるが向こうはまず覚えていまい、と気後れしてしまったので
「タク!お前、行ってこい!得意のボクカワイイアピールしながらセンセーって言って捕まえてこい!」
タクを行かせようとしたところ
「えーやだよー」
僕もタクも美女には弱いのであった。
こういう時、モンスターボールを投げ付けて(ポケモンを捕まえる時に投げ付けるボール)「美女ゲットだぜ」って(以下略)。
スタンプポイントは24カ所あったが、全部回るのは時間もお金もかかるのし、6カ所集めただけで景品がもらえるので、都区内乗り降り自由のキップを買って12カ所回ることが出来た。僕がもらった景品はRへのお土産だ。
ただ、うっかりしたことがあって、京浜東北線では赤羽駅とその隣の川口駅が連続してスタンプ設置駅だったので、赤羽でスタンプを押した後、
「よし、次は川口だ。ひと駅ですぐスタンプゲットできるぞ」
と喜んで行ったら改札で
「乗り越し精算してください」
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08月07日(水)
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