ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■今日も今日とてとしまえん。
土曜日の朝から
「としまえんに行きたい!」
と息子・タク(7才)が叫んでいるので連れて行くことにした。としまえんは近くにある遊園地で、僕らは年間パスを持っていてちょくちょく行っている。今日は嫁がママさんバレーなので僕が連れて行くしかない。
「じゃあ、先に宿題とかピアノの練習とかやっとけ」
終らないと連れて行かないぞ、と脅すと、タクはわりとちゃっちゃかとやるのだけれども娘・R(9才)がトロトロとしている。
「R、早くしないと行けないぞー」
と言ってみると
「うーん、Rはあんまり行きたくないもの…」
そうだった。タクがテンションが高いだけで、Rはそうでもなかったのだ。
タクは最近絶叫系のアトラクションを好み、これまで身長制限などで乗れなかったものを次々とチャレンジして楽しんでいる。一方Rはそういう乗り物は怖いので乗ろうとしないのだ。昔は遊園地といえばすぐ飛び付いてきたのに、成長してくると好みが出てくるなあ…。
しかしRは出掛けるのをめんどくさがっているだけで、行ったら行ったで絶叫系以外だったらキャアキャア楽しむに決まっているのだ。そう思って連れて行ったら案の定その通りになった。
さすがに絶叫系のジェットコースターなどはタクが乗っているのを僕と一緒に見ているだけだったが(ちなみに僕も乗れない。乗ると超吐きそう&貧血症状を起こすのである。ジェットコースターに乗りつつ流しゲロ、という最悪の事態を回避するためタクひとりで乗らせている)、それ以外のアトラクションはふたりで乗って大喜びしていたし、ゴハンも僕が食べていたインドカレーを
「たべたい」
と横取りしてガツガツ食べるほどテンションが高かった。そういえばこのカレー、ネパール人が作っているわりに全然辛くない。家族連れが多いとしまえん利用者向けにそうしたのだろう。インド人もびっくりするぐらい(ネパールだっての)辛くないカレーだった。

ブランコに乗って横回転系アトラクション。こういうのはRは平気らしい。ブランコというより落下傘部隊に見える。東京だよ落下傘、みたいな。

こういう顔を入れる穴がある看板は無視できないお約束。
「ボク、なめくじになっちゃった!」
とタク。
「カラがあるからかたつむりだろ」
「ちがうよ!カラがあるなめくじもいるんだよ!」
「だからそれかたつむりだろ!」
他に記念撮影をしようと待っている親子連れもいる中で、不毛な会話をしてしまった。
また、Rのお気に入りである、全面鏡張りの迷路・ミラーハウスにも入る。。僕らはもう何十回も入っていて、もう全く迷うことなくすいすい進んで行けてしまうようになってしまったが、飽きないらしい。
「ねえねえパパ、ココに入ったっきり、ずっと迷ってて出てこれない人がいるんじゃない?」
Rが都市伝説みたいなことを言っていた
「ははは、まさかそんな…」
と笑いながら答えてたら、反対側からもの凄い焦った顔をしたカップルが
「ちょっと、ぜんっぜん分かんないんだけど。もうかなり歩いてるよね?」
とすれ違い、出口とは全く逆の方向に歩いて行ったのを見て、「ありえなくはないかも」なんで思ってしまった。
このようにふたりとも大はしゃぎで楽しんでいたが、としまえんの敷地内で展開されていたフリマの出店のうち、タクが大好きなポケモンカードが売られているのを見て
「欲しい!」
と言い出して聞かなくなってしまった。タクはポケモンカードとポケモントレッタというオモチャには目がない…。もうそれだけしか見えなくなってしまう。
「君、財布持って来てないじゃん。ダメ」
今日は遊園地に遊びに来たのであり、オモチャを買いに来たのではない。無慈悲に断ると、タクはすんごいベソをかいてしまって
「もういい。帰る」
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06月18日(火)
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