ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183133hit]


土日、母がいる栃木の実家に帰ることになった。

「孫だけでももっと早く来られないんかい」

という母の熱いラブコールで、娘・R(9才)と息子・タク(7才)は木曜日に行かせることにした。実家には弟もいるのだが、この春から転勤になってしまい、ますますさびしんぼうになってしまっているのだ。もちろん子供たちだけで行けるわけがないので嫁にお願いした。

子供たちは行く前からワクワクしていて、特にタクは

「トレッタやりたい!」

ポケモントレッタという、よくおもちゃ屋などにある1回100円のポケモンのゲームをやりたいのだ、と母におねだりする気満々であった。嫁の父母であればそんなおねだりはガン無視なのだが、ウチの母はダメである。しかも今までの傾向から言うと、1回だけじゃなくて何回もやりたがる。キリがなくなるに違いない、と思い

「栃木にはどこにトレッタのゲーム機があるか分からないからダメだよ。おばあちゃんにやりたいって言っても無理だよ」

出掛ける日の朝、タクに釘を刺しておいた。本当はポケモントレッタのWEBサイトで余裕で設置店を検索出来てしまうのだけれども。ウソも方便。クソは大便。

僕はそう言い聞かせたつもりだったのだが、子供たちを栃木まで送って一緒に佐野ラーメンを食べ、トンボ帰りして来た嫁によると

「いやもう、トレッタやりたいやりたいってうるさいうるさい。ずーっと言ってたよ」

全然効果がなかった模様。

「あれだけしつこいと、『うるさいからとっとと連れてっちまえ』って思っちゃうんだけど、それこそタクの思う壺だよね」

僕の言葉なぞまるで重みがないようである。舐められっぱなのでなんとかしなくては…と悩みつつ布団に入ると、子供たちがいないので布団が広くて寒くて寂しい。いつも一緒に寝ているRと巨大なめこぬいぐるみないのである。なので

「嫁、子供たちもいないことだし、ひさしぶりにどう」

的なことをしつこく迫っていたら

「タクがしつこいのは、あなたのその血だ!」

と言われ、ぐうの音も出なくなってしまい、ひとり寂しく寝る夜となった。

その分栃木の母の寂しさがまぎれると思えば…。

子は貸すがいい!
↓応援クリックよろしくです。

クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。
ブログランキング・にほんブログ村へ←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
04月06日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る