ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■メイクアップ車道。
最近、朝の登校時間が若干遅れ気味の息子・タク(7才)であるが、今日は珍しく早かった。
昨日より10分ほど早く家を出ようとするタクは
「パパ!早くして!行っちゃうよ!」
僕に早くしろと大声で急かす。何を言う早見優北天佑。いつも言われてる立場のくせに、たまに早いとコレだ。えーっらそうに(小松政夫)。
そんな感じで家を出ると、一緒に学校に行く近所の子どもたちが集まっている。
「そういえば、劇の役決まった?」
こないだ見せてもらった学芸会の台本。タクは主役の桃太郎をやりたいと言っていたのだがどうなったのか、と思い聞いてみたら
「まだだよ!」
なんだ、まだ決まってないという。僕のほうがドキドキしてしまってたりして。
子供たちが揃ったので登校開始。僕も駅に向かう途中まで同じ道だ。タクが横にいたので手を繋いでみると、突如僕の手を振り解き、
「子供を車道側に歩かせるとはなにごとだー!」
と怒られてしまった。
「いやー、歩道の端っこに犬のうんこがあるから君が踏まないようにしたのさ」
これは半分本当で、半分は後付けの理由である。なのでタクにあっさりと言い返された。
「うんこより車のほうが危ないだろ!」
「はい、おっしゃるとおりです」
この子はたまーにまともなことを言うから恐ろしいなあ。言い訳させてもらうと、この道は車がほとんど通らないし、かつ一方通行なので僕らの後ろから来ることはないし…とかグダグダ並べてもダメですかね。
くるりと回って手を繋ぎ直し、僕が車道側に立ち、歩く。
「これでいいだろ」
「うん」
「君もデートする時は、こうして女の子を車道から守ってやるんだぞ」
「えー!」
そう、親は子を、男は女を陰ながら守ってやらなければならぬのだ。
車道だけに、陰(シャドウ)ながら守るんである。なんちて。
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11月09日(金)
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