ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■悪童クラブ。
娘・R(9才)と息子・タク(7才)が通っている学童クラブのお祭りがあった。
嫁はボランティアでわたあめ屋をやるという。そしてRは
「小物屋さんやるからきてね〜」
Rも店員さんの係をやるらしい。タクはまだ1年生なので係は与えられてない。僕はタクを連れてお祭り会場である児童館横の公園に行ってみたら、屋台やゲームコーナーが出来ていて、
「パパー」
小物屋さんの屋台で何やら準備しているRと目が合った。どこかのお母さん達と一緒に忙しそうに動き回っている。
「はい、これから開始です」
という学童クラブのスタッフの声が掛かるとお祭り開始。早速それぞれの屋台に子供達がごった返し、小物屋さんにもすぐさま人だかりが出来て、Rは一生懸命在庫補充に走り回っていた。

ウチでは親が言わないと何にも出来ない、というか言ってもその半分ぐらいしか出来ないRなのによく働いていることよ…とちょっと感動してしまった。
一方のタクはゲームコーナーを中心に遊びまくり、

「見て見て!こんなに釣れたよ!」
ありえない数の水ヨーヨーを釣ってるわ、上級生の女の子からは
「キャー、たっくん、カワイイー!」
と黄色い声をかけられてモテモテだわ、なにそれ羨ましい。
ゲームコーナーをひととおり遊んだタクは、Rがいる小物屋さんにも立ち寄った。そういえばどんなもんが売ってるんだろ…と僕も覗いてみたら、子供達が作ったアクセサリーやおもちゃ、バッグなどがほとんどであった。もちろんRとタクが作ったのもあった。ポムポムプリンの絵が描かれた牛乳パックで作られたおもちゃが見付かり、それはすぐタクが作った物だと分かった。
「あっ。これ、ボクが作ったヤツだ!ボクが買う!」
タクは自分で自分の作品を買うのだ、と係であるRに言うと、Rは
「いいよ。それ、全然売れそうにないから」
「おおおおいR!そういうこと言うなあ!」
容赦ないRでありましたとさ。
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10月31日(水)
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