ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■本を積むよりブックオフ?
夜、家に帰って来ると、僕の机の周りに本が散乱していた。
本棚に入りきらず、机の上に積んでおいたものが一斉に雪崩を起こしていたのだ。
「私が帰ってきた時からそうなってました」
と嫁が言う。こんなもんだれも片付けたくはないわな…。1冊ずつ拾いながらまた積み直したりして。ほとんどマンガなのが教養の無さを表わしている。
翌朝、息子・タク(6才)が
「パパ!きのう本がいっぱい落ちてたでしょう!」
と僕を責める。
「うん」
「なんでそうなったか知ってるよ!」
「え、教えて」
「積んであった本が崩れたから!」
「お、おう、そりゃそうだけどさ…」
なんで崩れたかを教えてくれるのかと思った…。タクは得意気に僕に説明した後、
「まったく、捨てればいいのに!」
といっちょまえのことを言う。きっと嫁がタクの前で同じことを言ってたんだろうなあ。
「それはね、君がおもちゃをなかなか捨てられないのと一緒で、本もなかなか捨てられないのさ。もしどうしても、ってなったらブックオフに売るよ」
タクにはそう言っておいた。
「ブックオフってなに?」
タクはブックオフを知らなかったので
「お前も行ったことがあるだろう。かいけつゾロリの本が100円で売ってたとこ」
と説明すると
「あー、あそこかー!」
理解出来たようだ。
再び積み上がった本達を眺めつつ、本当に古本屋に持ってかなきゃダメだな、と思った次第であった。地震が来たら危ないし。
フルホンだけにノホホンとしていちゃダメ。なんちて。
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08月22日(水)
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