ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■子供が帰ればカラオケ屋が儲かる。
夜、仕事から帰って来ると
「あ、パパだ」
子供達も帰って来ていた。今日まで娘・R(9才)と息子・タク(6才)は栃木の実家に泊まっていたのだ。夕方、嫁が栃木まで迎えに行ってくれた。
「帰る途中、北千住駅でポケモンスタンプラリーのスタンプ押してくればいいじゃん」
栃木の実家からは、今や口に出すのも恥ずかしい東京スカイツリーラインという名前になってしまった東武線日光線に乗り、北千住でJRに乗り換えるのでちょうどいいじゃん、と思い嫁に言ってみたら
「そんなヒマありません!スタンプラリーは16:30で終わっちゃうのよ!忙しくてそんな早く連れて帰れません!」
栃木くんだりまで往復するのは流石にキツイようで、
「やるんだったらあなたが会社休んで迎えに行って頂戴!」
忙しさでイライラしているせいか超機嫌が悪く、嫁に噛み付かれてしまった。思いっきり藪スネーク。
それはともかく、ここ数日間あまり天気がよくなかったせいか、子供達はそんなに日焼けしていなかった。
「あまり外で遊べなかったか?どっか外で遊んだ?」
と聞いてみたらタクが元気に即答。
「カラオケ行った!」
「外じゃねえ!」
「アホがみーるー豚のケーツー♪」
「それ歌ったのか?」
アホはお前じゃー!といった感じで、下らない歌しか歌ってないのは容易に想像が付いたが、楽しかったのだろう。ウチじゃ僕が嫌いだからカラオケなんて絶対行かないからな。その他にも寿司屋を始め美味しいお店やらプールやら、色んな所に連れてってもらったようであり、僕も寿司食べたい。
なんというか、もう親がいなくても全力で楽しめたようで、またひとつ親離れしたんだなあ…と少し寂しくもあり。そんなにカラオケ好きなら連れてってやろうかな…と媚びた考えも生まれてきたり。
ゴールデンウィークに栃木に帰った時も子供達はカラオケに連れてってもらったことを思い出した。その時は僕もいた。ただRとタクと母の3人で歌いまくっていたのを見ていただけであったが。
「カラオケやったのって5月の、パパも一緒に行ったところか?」
そうRに聞いてみたら
「え、あの時ってパパいたっけ?」
ものすごい傷付くことを言われてしまった。嫁ベッタリのタクならともかく、いつも「パパ大好き〜」とベタベタしているRに言われると、まじで日本海かどっかにひとり旅したくなる。この調子じゃ死んだ後も
「あれ、パパ入ってたっけ?」
カラオケどころか棺桶に入っても存在を気付かれなさそうである。
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08月16日(木)
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