ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■緊張の夏。ピアノの夏。
娘・R(8才)と息子・タク(6才)のピアノの発表会があった。
僕はふたりがイヤイヤ感丸出しでやる気なさそーに練習している姿しか見たことないのだが、嫁のスパルタ教育により直前の追い込み練習はわりとやったらしい。
そんな程度だから口には出さねども「なんか思いっきりミスりながらの発表会になりそうな気がするよ」と内心緊張しながら観に行った。
会場となるホールに着いた途端、
「やべーよ、やべーよ。きんちょーしてきたよ」
あのお調子者として定評のあるタクがまさかマジで緊張しているではないか。
「お遊戯会の時は全然平気でセンターで踊ってたのにね」
「やっぱ踊りは得意だけれどもピアノは難しいし、あとひとりだしね〜」
などと嫁と話しながらいつもと違うキョドリ気味の息子を観察していた。一方Rも緊張気味のようだったので、
「大丈夫、ガンバレ」
と手を握って励ましたら、手にひらがものっすごい汗が。まさに手に汗握る状態で。Rも相当緊張していることが分かる。

カメラを向けるとそんな風でもないのだが…。
会場では子供達が入れ替わり立ち替わりステージに登場し、演奏していく。司会進行のお姉さんがいて、名前を呼ぶ時に簡単なプロフィールみたいなひとことも添える。
「大きくなったらケーキ屋さんになりたいです」
とか。嫁によると事前に「将来の夢」「今ハマッてる遊び」「すきなもの」等のアンケートを書かされたらしい。中には
「大工さんになりたいです」
と紹介された男の子がベートーベンの曲を弾いてたのがちょっと面白かった。そしていよいよタクの番が来た。お姉さんに名前を呼ばれ、タクのひとことプロフィールはなんだろう…と固唾を飲んで耳をかっぽじって待っていたら
「プリンが好きです」
おじゃる丸かーーーー!
いや、分かっておる。おじゃる丸が好きな食べる方のプリンではなく、ポムポムプリンなんだよなあ…。そんなこと、敢えてこの場で言わなくてもいいのに…。

で、肝心の演奏は、初っ端からピキャリロリン、みたいな、音符が崖から落ちていくような感じであり、すなわち指が転がっていた。ただ後半はそこそこノーミスで弾けていたので彼にしては上出来である。
舞台袖で出番まで一緒に待っていた先生によると
「顔が真っ青でしたよ」
とのことで。そんな顔、今まで見たことない!相当緊張していたんだろうなあ…。去年はケロッとしていたくせに、いろいろ周りが見えるようになったからであろうか。

そしてRは意外や意外、結構上手であった。会場のせいもあるかもしれないが、音もキレイ。後ろの席の方から
「じょうずねー」
という声が聞こえてきたりしてパパ嬉しい。ふたりが戻って来た時には勿論褒めてやったのだが、もちょっと真面目に練習すればいいのになあ…とも思う。
それにしても去年の時もそうだったが、パンフレットに記載されている各人の発表曲やその作曲者の表記が不統一なのがどうしても気になってしまう。同じ曲でも英語だったり日本語だったり。作曲家も例えば「バッハ」だったり「J.S. Bach」だったり。JSバッハ…女子小学生バッハって違う。
たぶんウチの子らも含めたいろんな音楽教室の人達が集まっているので、それぞれの先生が書いたものそのまんまを出しているのだろうが、ちゃんと統一した表記にしないとなんか格好悪いし、バッハだって「ちょっと待って」と言いたいところだろう。
ちょっと待って。ぷれいばっぷれいばっ。
バッハにしないでよ〜♪なんちて。
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07月18日(水)
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