ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■熱は下がりゴミは捨てる。
息子・タク(6才)の発熱は、朝になったらあっさり36度台に戻っていた。
「ママ〜、今日ボク学校休むのォ?」
「熱がないのに休む理由はないねえ」
そんなとぼけた会話を聞きつつ僕も身支度をする。玄関に嫁がまとめたゴミがあったのでそれを持って家を出ようとすると
「ちょっと待って!ちょっと待って!」
嫁が何か書かれたA4ぐらいの紙をこちらに見せながら走って来た。ちょうど「勝訴」みたいな感じである。「勝訴」じゃなくて「勝新」って書いた紙を持って走ってる人、ってネタが昔どっかで見たな。どうでもいいけど。
何が書かれているのだ、と目を凝らしてみたら僕らが住む貧乏長屋の大家からのお達しであった。
「ゴミは必ず決められた場所に置くこと!道の向かい側には絶対に置かないで下さい」
ゴミの出し方についての注意であった。ゴミ置き場は長屋の前の道路脇にあるのだが、道路を挟んだ向かい側にもある。そこは当然向かい側に住む人達用であり、僕らが置くべき所ではない。しかしそこに
「長屋住人の誰かが捨てているのを向かい側の人が目撃して、それで大家が怒られたんだって」
そう説明しながら大家が店子を回って通知文を配っていたのだそうだ。勿論僕はやってないし、娘・R(8才)やタクと一緒に登校する子供達もゴミを置いて行くけれども、手伝わされ感たっぷりなので、わざわざ離れた所には持って行かない。そんなことを嫁に説明すると、
「一応大家がご周知願いますって言ってたので」
「一体誰が何のために…」
「さあ」
もしかしたら、大家はよくゴミ置き場の整理をしているので、見られたくないゴミを捨てたかったのだろうか。すんごい性的にマニアックなグッズで、もう使い古したヤツとか。散々見飽きたエロ本とか。
抜けないゴミの日。なんちて。
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06月01日(金)
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