ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■微熱少年
夜、家に帰ると嫁が子供達を風呂に入れるところであった。
しかし、息子・タク(6才)だけ布団の上でぐったりしていた。パジャマ姿で頭に冷えピタが貼られていて
「熱が出たの」
「えー」
せっかく仕事から早く帰ってきたのでじゃれあおうとしたのに可愛そうなことになっていた。ほっぺたが真っ赤だ。
「さんじゅーななどろくぶだよォ」
そんなに熱は高くないようだが食欲は全くないようで、ゴハンも食べないで寝るようだ。
「きっと疲れが溜まってたのよー」
と嫁が言う。確かに先週末から先生の結婚披露宴、遠足、氷川きよしコンサート、などイベントが盛りだくさんであった。いつもお調子者のタクがダジャレひとつ飛ばすことなくぐったり布団の中に潜り込んで、そのまま寝てしまった。
一方娘・R(8才)は大丈夫のようで、お風呂に入るので服を脱いでいたのだが、とっとと入らず裸ではしゃいでいた。
「早く入りなさい。お前も熱出るぞ!」
と注意しても
「パパ、ぎゅー」
甘えられると
「はいはい、ぎゅー」
こちらもデレデレの口調になってしまうなあ。
タクとRが風呂に入らないなら、僕が嫁と一緒に入ろうとしたがダメであった。
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05月31日(木)
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