ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■尻滅裂。
お風呂に入るとき。

この日は嫁が子供達を入れることになっていた。まず、嫁がとっとと先に風呂に入って、子供達は未だモタモタと服を脱いでいる、という有様であった。

息子・タク(6才)はようやくすっぽんぽんになったと思ったが、ふざけていてとっとと浴室に行かず、裸のままでんぐり返しをしているという、非常に無防備な裸族っぷりをしてふざけていた。まさにリアル「でんでんでんぐりがえってバイバイバイ」状態。

普通ならば「いい加減にしろ。とっとと風呂入れ」と叱るところなのだが、もっと辱めてやろうと思い、

「チミ、でんぐり返るとお尻の穴が丸見えだぞ。カンチョーし放題だな」

と指摘すると

「ぎゃー、はずかしいいい」

とりあえずでんぐり返しはやめた。

「今更恥ずかしがったところで、赤ちゃんの時は毎日オムツ替えてたけどな!」

赤ちゃんの頃どころか、ほんのちょっと前まではうんちした後、ちゃんと拭けてるかチェックしていたものである。

「ママだけじゃなくてパパもやってたの?」

タクは覚えてないという。そりゃそうだけれども僕だっていそいそとやってたんである。

「パパも何回もやったよ」

「そーなのか!」

「だからパパがオムツするようになったら今度はお前がやってくれな」

介護よろしく、と頼むと

「えええー、大人なのにオムツするのー?赤ちゃんみたいー!」

タクは信じられない、という顔をした。

「そう、年取るってことは赤ちゃんに戻っていくようなものなんだ…」

「ほんとにー?」

タクはケタケタと笑っていた。その本当の意味が分かった時、その笑いは消えるのだろうか、どうなのだろうか。そして僕は…。

そんな話をしていたので、早く風呂に入れるつもりがすっかり全裸トークになってしまった。しかもタクは枕の上に座っているではないか。

「お前、頭を乗せるものにうんちするところをくっつけていいわけ?」

と叱るとさすがのタクも

「えー、やだ」

まさにケツに火が付いたように立ち上がってとっとと風呂に入っていった。ふう。嫁の枕でよかった。僕の枕だったら生ケツのまま百叩きするところであった。もし嫁が知ったら同じことをするだろうから黙っておこう…。

「なんか枕、臭くない?」

と後で嫁に聞かれても、

お尻の話は尻ません。

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05月13日(日)
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