ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■紫のフジのひと。
栃木に帰省中、唯一ずっと晴れている日があった。

「チミ達、ちょっと付き合ってくれない?」

と母が誘うので娘・R(8才)と息子・タク(6才)と一緒に車に乗ったところ、延々30分ぐらいすっ飛ばし、足利まで連れて行かれた。ちょっとどころじゃねえ!

足利は、「アシカがヨロシク」というCMを打っていたら破綻してしまった足利銀行発祥の地として有名。あとは足利将軍家(一休さんに屏風の虎退治をさせたことで有名)ゆかりの地であるとか、足利学校(日本最初の学校。日本最初のJKがいたかどうかは定かではない)などがわりと有名である。

そして母が僕達と一緒に来たかったところは、「あしかがフラワーパーク」という。よく手入れされた庭園で、特にものすごいデカイ藤の木がウリである。

Rとタク
こんな感じ。

藤
全盛期はこのように紫の土砂降りになる。

Rとタク
ツツジも綺麗。

「うんうん。これが見たかったんだよねえ。今が見頃だと思ってたんだけど、ひとりで来るのもアレだったからねえ…」

母はご満悦だった。

ここは単に花があるだけではない。商魂も逞しいようで、お土産の売店や軽食の店もとても充実しており、

「ソフトクリームたべたーい」

Rとタクは絵に描いたような花より団子になった。売店には「藤ソフトクリーム」なるものも売っていて、藤だけに藤木のクチビルみたいな紫色なのが気持ち悪かったがつい買ってしまった。しかし

「おいしーい」

子供達は普通にがっついており、キモい色のわりにはおいしいらしい。

「ああああー!」

一方母はがっつき過ぎて店員から受け取った瞬間、クリーム部分を根元から落とし、コーンだけを片手に仁王立ちしていた。なにやってんだよ!(ありがたいことに新しいのをもらえた)

おやつを食べ終わると俄然体力がついたRとタクは、やはり花の観賞というより起伏の飛んだ庭園を縦横無尽に暴れたくなったようで、

「たんけんだー!」

とか言って隙あらばしょっちゅう走り出そうとする。当然植栽を破壊させるわけにはいかないし、この日はものすごい人出でごった返しており、あっという間に迷子になりそうなので

「暴れんな!走るな!離れるな!」

もう何度怒鳴ったことか…。ようやくそばにいるようになったかと思ったら

Rとタク
「ぎゃははは!はなくそー!」

「やめてよー!」

なんか鼻の穴ほじり合戦してるし。やはり子供には藤の花とか渋すぎるのか。それともウチの子供達の教養が無さ過ぎるのか。僕ですら10分ぐらいで飽きてしまったけど。園芸趣味を持たない僕としては、なんか盆栽チックというか爺さん婆さん趣味なのでちょっと…。

ただすごい人出が示すように、はとバスツアーにも組まれている人気スポットであるらしい。もう少し工夫すれば若い人も来て更に来訪客が増えるかもしれない。例えばちょうど今頃、ウリである藤の花が満開になる頃、ミュージシャンを呼んでライブを行なうとか…。

これがホントの藤ロック。なんちて。

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05月08日(火)
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