ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■アンタッチャブルな寝坊。
酔っ払って午前様で帰った翌日は、家族で昭和記念公園に行く予定であった。

で、べろんべろんのまま寝て、起きてみると、家の中には誰もいなかった。時計を見ると昼の12時。やってもうたー!

慌てて嫁の携帯に電話してみると…なかなか出ない。長い呼び出しの後、ようやく出たのは

「パパ〜やっと起きたのォ?」

息子・タク(6才)であった。

「ちょっとママに替わってくれないかな?」

「今ね〜ゴハン食べてるの〜」

「いやだから替わって…」

ようやくゴソゴソと電話を替わる気配がしたと思ったら

「パパ〜やっと起きたのォ?」

今度は娘・R(8才)であった。しばらく子供達と話をするが、電話の向こうにいるであろう嫁の気配が気になって全然会話が頭に入らない。そして、

「どーやっても起きないから置いてきたよ!」

ようやく出て来たラスボス感のある嫁の声が響いた。とにかく平謝りに謝ると

「別にあなたがいなくても困らないしさ。子供達も自分で遊べるし」

オヤジいらない宣言された。これはまずい。

「いやいやそんなこと言わないで。今からすぐ向かうから」

と話すと

「実は、タクが『パパも疲れてるんだから可愛そうだよ。寝かせてあげようよ』って
言ったから無理に起こさなかったの!」

おお、タクがそんなことを言って父を庇ってくれたのか…。しかし疲れてるっていうよりはべろんべろんだったんだよ…すまぬ…すまぬ…。とにかく家の中で一人まんじりともせずみんなの帰りを待つのも辛すぎるので、とにかく向かうと告げても

「いや本当に来なくてもいいし。来たところであなた別にすることないし」

嫁もとりつくしまもなかったのだが、

「パパと遊びたいなー…」

とRの声が聞こえてきて

「娘が遊びたいって言ってるよー」

ということで救われた。本当にRとタクに助けられてるなあ…。ということで急いで電車に乗ったら、トイメンに座ってるおばさんのTシャツに

「酒しか信じない。」

とか書いてあって、何なのこのタイムリー過ぎるメッセージ。神が僕に告げようとしているのか。そう。酒は悪くないのだ。酒に飲まれるのが悪いのだ。

酒を飲み 酔って妻に 避けられて。

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05月02日(水)
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