ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■もしもピアノをやめたなら。
娘・R(8才)と息子・タク(6才)はピアノを習っているのだが、
「ボク、ピアノやめたら何やろうかなー」
タクがそんなことを言い出したのでビックリした。
「もったいないからやめない方がいいよー」
僕自身もタクのように幼稚園の頃エレクトーンを習っていたが、ちょうど今のタクぐらいの時にやめてしまったのである。それを後悔しているのもあり、せっかく弾けるようになっているのだからやめないで続けてもらいたい。
タクはどうしてやめてたくなってしまったのだろうか。
「つまらなくなっちゃった?」
「そういうわけじゃないけど、他のことがやりたいかなーって」
「だったら続けていた方がいいよ。せっかく上手になってきたんだから」
「うーん」
タクはしばし考えていた。そもそもタクがピアノを始めてみようと思ったキッカケは何だったのだろうか。ピアノが好きだ!とか上手になりたい!という動機があれば、こんな大した理由もなくやめたいと思うことはないはず。すると
「もともとボクがピアノ始めたのは、発表会した後で何かプレゼントをもらえるからだったんだよ!」
なんと、そんな細かいところがツボだったとは。Rの方が先にピアノをやっていて、最初の発表会を見ていたときにRがいろいろお祝いをもらったことを記憶しているのだろう。しかし動機がそんな不純であるのなら、説得するのも楽である。
「ピアノが上手になると女の子にモテちゃうよ〜」
「えっ」
「モッテモテだよ〜。将来バンド組んだりしたらキャーたっくん素敵ーって女の子にモテモテになって、ママよりずっと可愛い人と結婚できるぞ」
ということを力説したら
「わかった」
あっさり納得したようだ。ピアノを学び、音楽を学び、某TKのように楽曲を提供したアイドルや自グループのメンバーを食い散らかすことが出来るし、作詞も学べばおにゃんこクラブとお○んこできたりする。デスメタルギャグマンガ「デトロイト・メタル・シティ」において「音楽は人を殺れる」というセリフが出てくるが、音楽は女を犯れる。ついでに印税ガッポリで親の老後もよろしく哀愁。
そんなわけで今日も素直にピアノの練習をするタク。
今弾いてる曲と同じで、タク自身もC調で良かった…。
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04月22日(日)
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