ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■俺たちはバカじゃない。
風邪のため熱っぽくて、頭がガンガンしてきたので布団で寝ていた日曜日の昼下がり。
嫁は近所に新しく出来たショッピングセンターを探検すべく出掛けていったので静かである。目をつぶってしばし昼寝しよう…と思ったら、外から
「俺たちはバカじゃない!」
と繰り返し大勢で叫ぶ声が聞こえてきた。そういうことを言ってる時点で私はバカですって言ってるようなものなのに、どこのバカだと思って窓を開けてみると、
「俺たちはバカじゃない!」
「俺たちはバカじゃない!」
息子・タク(6才)を筆頭に、娘・R(8才)と近所のお友達が一斉に叫んでいるのであった。すなわちウチのバカだった。子供達はウチの周りで遊んでいたのである。
「何を叫んでるんだ」
と聞いてみたら
「たっくんの叫び声に合わせてみんなで叫んでるのー」
多分聞くだけ無駄で、特に叫ぶことはどんなことでもいいんだろう。再び僕が寝床に入ると、
「俺たちはバカじゃない!」
「ハナクソなんでほじらない!」
若干フレーズのレパートリーを増やしつつ叫び声がしばらく続く。ハナクソほじらないどころか、ほじりまくってその上食べてるクセに…。
そしてオモチャを取りに来たとか片付けに来たとか、何度も家と外を繰り返しドドドドと出たり入ったりで、僕はあんまり眠れなかった。
「ウチの周りだけにしとくんだぞ。遠くに行っちゃダメだよ」
Rが家の中に入ってきた時、一応注意しておくと
「大丈夫だよ〜。R達ね〜、あそこでよく遊んでる子供、って有名なんだよ!」
と得意気に言う。
「有名?」
「うん、○○ちゃんのママ(近くのマンションに住んでいるRの友達)が管理人さんと話してたらね、よくあそこで遊んでますよねーってR達のこと言ってたんだよ!」
Rはドヤ顔で僕に説明しつつ、また外にすっ飛んでいった。そんな嬉しいことなんだろうか。
しばらくすると嫁が帰って来た。
「すごい混んでてねー!レジなんかすごい並んじゃってて買えなかったよ!」
その新しいショッピングセンターには某大手スーパーがキーテナントとして入っているのだが、混みすぎて買う気が失せたのだという。で、どうしたかというと、3キロほど離れたとこにある同じスーパーで買ったのだそうだ。超二度手間。僕はこんなポカポカした日に病に伏せってるし、
俺たちはなんかしらバカなんだろう。
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04月03日(火)
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