ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■怒りの銀のぶどう。
ホワイトデーだったことを思い出し、デパチカに向かった。
某渋谷百貨店のデパチカには、スイーツ売り場だというのにどう考えても場違いなオッサン達(無論僕もそのひとり)で溢れているのもこの時期ならではであろう。プリクラコーナーなのに、いるのはオッサンばっか…、みたいなもの凄い違和感。
人気店の前で行列を作っているオッサン共の目は皆死んでおり
「なんでこんなのに並ばなあかんの…」
という感じでみなテンションが低い。こんなさえなくてモテなそうなオッサン共でもホワイトデーの為に何かを買う、ということはバレンタインデーに何かをもらっているということである。きっと義理チョコのお返しとかそんな類であろう。もっとデキる男は、デキる故にモテる男は女子顔負けのカワイイスイーツを手作りしているはずで、こんなとこにはいないのであろう。バレンタインデーにおける女の子のキャピキャピ感が皆無であることも頷ける。
そんなわけで僕は娘・R(8才)と息子・タク(6才)用のと嫁用のを買って帰った。家に着くと子供達はまだ起きており、
「ねえパパ知ってる?今日はホワイトデーなんだよぉ!」
Rではなくタクの方がお返しを期待しているようであった。Rはもとよりタクも女性陣と一緒にチョコをく手作りしてくれたんである。21世紀の男はスイーツのひとつでも作れないとモテないっぽいから今後も精進するがよい。さもなくば僕のようになるであろう。
「はいよ。おいしそうなの買ってきたよ」
と差し出すと
「きゃー。やったー」
Rは大喜びしてくれた。タクも喜んでくれたものの
「え、ポケモンカードは買ってくれないの?」
更に欲望を露わに。どんだけ期待してんだ。そして嫁は
「あ、あざます」
エリカさまのような乏しいリアクションだったのが寂しかった。まさに三者三様。
「食べていい?」
「明日ね」
今にも食らいつきそうなRとタクであったがさすがに寝る直前だったので明日のおやつということにし、冷蔵庫に入れてわくわくしながら子供達は寝た。こうしてホワイトデーは終わった。
ところで、日本人は新しい言葉が出来てもすぐさま略すのが好きなのに、どうしてホワイトデーはいつまでたっても略さないのだろう、と不思議である。
僕が通っていた高校のすぐ近くに「ホワイト餃子」という餃子専門店があった。そこは略して「ホワギョー」と呼ばれていたので、ホワイトデーも「ホワデー」と縮めればいいのに。ついでにバレンタインデーも「バレデー」に。
「ホワデー」「バレデー」。ホワデバレデブー、みたいな。これは流行る…わけないか。
ホワイトデーとかけまして、僕の頭の中と説きます。
どちらも、おかしかった(お菓子買った)。
なんちゃってプー。
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03月16日(金)
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