ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■グリーングリーン。
栃木で過ごした日曜日。
なんかこの日は異常に時間が経つのが早かった。ダラダラしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
娘・R(8才)と息子・タク(6才)に、仮面ライダーとかプリキュアとかをダラダラと見た後にピアノの練習などをやらせていたらもう昼近くになってしまっていた。
昼過ぎてからようやく外に遊びに行く。タクのリクエストで「佐野市こどもの国」というところで遊んだ。ここは大きな公園と児童館を足したような市の施設で、本物のロケットや東武線の車両そのまんまの電車でGO!みたいなシミュレーターがあったり、脱北者が乗ってたような船まであり、科学チックなお勉強も出来るところである。

右奧にあるのが本物のロケット。
Rとタクはとりあえず暴れ、図書室の本を読んで科学チックな勉強もする。
「ねえパパ知ってる?カジキとマグロって顔の向きが右と左逆なんだって!
「そりゃカレイとヒラメだ!」
勉強するのはいいがなんか間違ってるぞ。
時間が経つのは本当に早くてあっという間に3時ぐらいになってしまった。出足が遅かったためまだ2時間ぐらいしか遊んでいないが、東京に帰る時間を考えるとそろそろ引き上げなければならなかった。
「そろそろ帰るぞ−」
「えー!やだ!」
僕だって遊び足りないことは分かってるよう。でもウチに着くのがもの凄く遅くなってしまうし、
「R、お前は日記の宿題があるだろうが!」
学校の宿題として、土日のお休みの日は日記を書かなくてはならないのである。Rはそれを書き終えるまでだいたい1時間以上費やす。
やっとのことでふたりを説得して実家に戻り、帰り仕度をして駅まで送ってもらい、
「おばあちゃーん!バイバイ!」
「またきてねえ」
母と孫、涙のお別れと熱き抱擁を交わして電車に乗る頃にはもう夕方5時近くになっていた。ウチに着く頃には7時になっているだろう。いつもならば宿題もお風呂も終え、ゴハンの時間である。しかし今日の場合、7時に帰って来てからお風呂に入ってゴハンを食べて、それから日記、となると9時過ぎても終わらない可能性がある。ていうか日記を書き終わらないうちに眠くなってグダグダになるだろう。となると、
「R、もう電車の中で日記書け!」
「えーでも、ノート置くところがないと書けないよう」
「グリーン車だ!」
グリーン車ならテーブルがある!もうそのためだけにグリーン車料金を払うことに決めた!しかしなんという贅沢であろうか。普通の車両でもガラガラなのに…。Rとタクは
「やったー!2階建てだー!」
と大喜びしながらグリーン車両に乗り込み、Rは早速テーブルにノートを広げ日記を書き始めた。
「今日は佐野のこどものくにというところであそびました〜(中略)〜帰りはグリーン車に乗りました」
という日記をいつも通り1時間以上かけて、もしかしたら降りるまでに間に合わないんじゃないかと心配したほどギリギリまでのんびりと書き上げたのであった。グリーン券…高い日記のネタになったなあ。
書き上げてホッとしたRは喉が渇いたと言い、
「パパ〜なんか飲みたい〜」
とおねだりした。
「はいはい、水筒の麦茶におばあちゃんがくれたオレンジジュースとりんごジュース、君達が昼間飲み残したポカリとカルピスと、あとパパのレモン牛乳もあるよ。好きなの選べ」
グリーン車だけに、よりどり緑。なんつって。
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03月06日(火)
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