ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■震えるぞ鳩。
地元・練馬区の江古田駅近辺。
江古田のランドマークとなっていた、キャバクラ「EKD48」の看板が閉店のため降ろされ、別の店名になっていた。斜め向かいにあった、40年もの間24時間営業していたおにぎり屋さんも閉店し、存在感があった街の名物が次々と失われつつある今日この頃。
さて、キャバクラといえば鎌倉であり、鎌倉といえば名物鳩サブレーである。週末に栃木の実家に帰るため、母の好物である鳩サブレーを仕事帰りに買った。鳩サブレーは栃木には売っていないのだ。
家に帰って来ると息子・タク(6才)が飛び付いて来たのでだっこしてやる。
「重くなったなあ…」
としみじみ感じながら降ろしてやると、今度は娘・R(8才)が飛び付いて来る。
「Rは軽い?軽い?」
「うん。タクより軽い」
Rとタクは身長がほとんど同じだが、体重はRの方が2キロぐらい軽いのではないだろうか。タクは毎日牛乳を飲んでいるから骨太なのだろう。
「えーほんとー?R軽いー。R軽いー」
弟に追い抜かされたというのにRは嬉しそうである。女の子というのはどの年代でも体重は軽い方が嬉しいということか。
だっこから降ろすとRは洗濯物を畳んでいる嫁のところに走り、何かをゴソゴソはいている。Rもタクも寝る直前だからかテンションが高く、ハイパーはしゃぎタイムになっているようだ。
「パパ見てー」
Rは腰に何かはいていた。ズボンの上にスカートをはいたような…?いや、よく見たらそれは僕のトランクスであった。
「やめなさい!とっとと脱ぎなさい!そんな穢れたもの!」
自分のパンツながら、そんなもんはいたら穢される!と思ってしまった。洗濯したばかりだから汚いはずはないのだが、衛生面の汚れじゃなくて観念的な穢れ。Rみたいな純粋無垢な子が触るといろんな禍々しいモノが憑いて呪われそうな気がして。
「やーだよー」
しかしRは言うことを聞かず踊っている。子供が生まれてこのかた、子供達の色々な将来像を想像してきたが、まさか自分のパンツをはいて喜ぶ娘の姿を見ることになるとは…。
ああ、君がはくパンツはそんなオヤジが履き古したよれよれのパンツじゃないんだよう…。もっとかわいいお気に入りのいちごパンツがあるじゃないか…。
鳩サブレーを買ってきたら僕の目が鳩豆になってしまった、というお話でしたとさ。
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03月03日(土)
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