ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■人見尻。
日曜日の昼下がり、僕がウォーキングから帰って来ると、息子・タク(6才)が
「へい!パパ!おかえり!」
異常なテンションの高さで叫び、
「チョッコレイトディスコ!チョッコレイトディスコ!」
何故かコートを着て歌って踊って暴れていた。
「なんで家の中でコート着てるんだよ」
「ぼく!外で!暴れたいんだ!」
家の中で爆竹をぶっ放しているような有様に
「さっきっから元気が余りまくってるのよ。あなた公園にでも連れてってよ」
嫁がうんざりした顔で言うので僕はまた外に出ることにした。どうせなら僕と一緒にウォーキングすればいいのだが、何度誘っても「やだ」と断られてしまうのだ。ただひたすら歩くのはつまらないらしい。そりゃそうだ。僕だってつまらないしなあ…。
公園には娘・R(8才)も連れて行った。
「何して遊びたいんだ君ら」
「かくれんぼ!」
ということでタクが鬼になってのかくれんぼ。
「もーいーかい」
と叫ぶタクに
「まーだだよ」
まだ隠れる場所が決まらないR。
「もーいーかい」
「まーだだよ」
5回ぐらいやりとりが繰り返されると
「もー!いいかげん隠れろ!」
タクがブチ切れてRの所までドドドドと走って行き猛抗議。RはRで
「なんで『もーいーよ』って言ってないのに来ちゃうの〜?」
鬼はまだ目隠ししているべきである、と主張。短気なタクに呑気なR。まるで水と油であり、血を分けたきょうだいなのに
「お前らなんでかくれんぼひとつ仲良くできないんだよう…」
僕は頭を抱えてしまった。じゃあ次はパパが鬼やるからさ、ってことでふたりを隠れさせたところ、
「タクみっけ」
植木に隠れたつもりのようだがお尻が丸見えだったので速攻見付かった。
「そーいうのを『頭隠して尻隠さず』って言うんだぞ」
ケケケケと笑っていたところで時刻は16:30、「良い子はおうちに帰りましょう」というアナウンスが流れたので、
「僕らも帰るぞー」
とっとと引き上げようとすると
「えー!まだコマ回ししたいよう!」
とタクはグズるのだが「家でやれ」と強制的に終わりにした。
で、ウチに帰ってからその通りコマ回しをやり始め、
「パパ見て!面白いコマの回し方考えたよ!」
とタクが騒ぐので
「あーはいはい。後で見てやるよ」
パソコンをいじっててわりとめんどかったので適当にあしらおうとしたら
「見てよ!」
タクもしつこかったので見てみたら

そこにはケツだけ星人がいた。何故かお尻丸出しでコマを回しているのである。
「ね、面白いでしょう」
タクはドヤ顔を僕に向けるが
「脱げば笑いを取れると思ったら大間違いだ!もっとちゃんと笑えるネタ考えろ!とりあえずとっととお尻しまえ!」
そのとりあえず脱ぐ、という宴会芸的な安直な考えにムカついたので厳しいダメ出しをしたら
「ぶっ」
返事の代わりにヘーデルワイスを炸裂させ、
「ぎゃはははははは!」
自分で大受けしていた。かくれんぼでの「頭隠して…」からヒントを得たのだろうか。この子の頭の中はどうなっているのだろうか…この子の将来がとても心配である。そのことを考えると…、
お尻が割れるように痛い。
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02月14日(火)
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