ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■商店GUY
近所の商店街でナイトバザールというイベントがあった。
2ヶ月に1度行なわれるイベントで、夕方になると屋台が出たりゲームイベントがあったり、ウルトラマンやアンパンマンのようなキャラクターがショーや握手会をやったりする。
娘・R(8才)も息子・タク(6才)もダーツのゲームや屋台のチョコバナナを食べるのを楽しみにしていて、この日もチョコバナナ屋台にまっしぐらであった。
「2本下さい」
お金を渡してできるだけ大きなのを選ぼうとすると、
「あっ。そっちはまだチョコが熱いのがあるかもしれないです」
屋台のお兄さんが慌てた。超寒かったので逆にいいかもなどと考えていたら
「熱いのはまた一味違った大人の味の感じで…」
などと訳分からないことを言うお兄さん。なんなんだっ子どものいる前でっ。「バナナ」「熱い」「大人の味」とか、どう考えてもエロいことしか思い浮かばないんだけど。
またあるところではサッカーのリフティングコーナーがあり、タダで参加出来て1回でもボールを蹴ればお菓子がもらえるというありがたい特典がある。Rとタクはいつもやらせてもらっているので今回も列に並んだら
「お父さんもどうぞ」
と受付のおじさんに言われ、
「え、子どもだけでしょ?」
「いやいや、早くこのお菓子を全部配って終りにしたいんでね…」
大きな声じゃ言えないんですけどね、と山積みになったお菓子群を指して笑っていた。そんなわけで僕もコアラのマーチをもらってしまった。ちなみにリフティングは3回だった。
それからまたうろうろしていると
「ヒーローとの握手会がありまーす」
商店街のアナウンスがこれから始まるイベントを告げる。その場所に行ってみると、ネクロマンというヒーローがやって来ていて子供達と握手していた。マイナーなヒーローなせいか並んでいる子供があまりおらず、すぐに握手が終わってしまいヒマそうにしていたので
「君らも握手するかい」
Rとタクにやってこいと言いつけたら
「しない」
もうそんなことするほど幼くないんだぜ、と言いたいようだ。しかし
「5時45分からヒーローショーもありますよ〜」
司会のお姉さんが言うところのヒーローショーは観たい、ということで待っていたが、その時間になってもなかなか始まらない。何が遅れているのかは知らないが、
「も、もうちょっと待ってくださいね〜」
司会のお姉さん焦る。それを見ていたスタッフウィンブレを着た商店街関係者らしき爺さんが
「だっらしねえなあ〜」
と舌打ちして去って行った。僕としてはさっきのリフティングの「大人もやってけ」みたいなノリといい、ゆるゆるな感じがいいと思うんだけど。
ショーを見終わった後に
「おなかすいた。ヤキソバ食べたい」
タクがおねだりする。ヤキソバの屋台も出ているのだ。寒いしいいかもね…と買おうとしたら
「もうおしまいでーす」
なんと売り切れてしまっていた。
「僕、今日はついてない…」
タク、途端に半ベソになり愚痴る愚痴る。そんなに食いたかったのかよ!そんな愚痴ったって、ヤキソバがないだけに
(紅)しょうが(も)ない。なんちて。
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01月30日(月)
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