ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ミカモヤマ、ノボレ。
箱根駅伝を見ていたら、息子・タク(6才)が選手のマネをして家の中をドタバタ走り始めたので

「外、いくべ」

みかも山という、中腹に子供用の公園があったり頂上までハイキングコースが整備されていたりする、200メートル程度のこぢんまりした山に遊びに行くことにした。

子供達が遊具で遊んでいる間、嫁が

「私、ちょっくら頂上目指して歩いてくる」

てっぺんとったるわ、みたいな勢いで山道の奥に消えて行った。しばらくすると電話がかかってきて

「やっほー!上からキミタチが見えるよー!」

超うぜえ。うるさいので一応子供達と山の上の方を見上げてみたが木しか見えん。そりゃこっちは切り開かれた公園だから分かりやすいのかもしれないが…。

「どうしてわかんないのー!こっちよこっち!なんでわかんないの!」

「分かるかっ!」

こんな文字通りの上から目線、初めて見た。

嫁がてっぺんを目指したものだから

「Rも行きたい!」

「たっくんも!」

娘・R(8才)とタクも登山したいと言い始めたので、僕らも山道を登り始めた。小さな山とはいえ結構な急斜面で、ゴツゴツとした石を積み上げただけの粗末な階段を

「ゆっくりでいいからな!」

気を付けながら1段1段登って行く。驚いたことにこんなところも

「こんにちはー」

ジャージ姿のランナーが走り抜けていく。そういえば今頃、箱根駅伝では山の神・東洋大の柏原が山越えをしている頃だろうか。この山を登っている人達もエア柏原気分に違いない。

「君達、疲れてないか」

「だいじょうぶ!」

坂がきつくて弱音を吐くかと思った子供達は意外と逞しく、ていうか僕がキツくて降りたかったのだけれども、人生を坂に例えた教訓は色々あり、

「いいか、人生にはみっつの坂がある。上り坂、下り坂、まさか。なんちて」

僕もひとこと子供達に言い聞かせようとしたら

「ねえパパー。この山、ヤマンバいるかなあ?」

タク、何も聞いちゃいねえ。

「ヤマンバもいるだろうし天狗もいるんじゃないの」

と意地悪に答えたら

「怖いこといわないでぇ…」

Rが泣きそうな顔になっていた。結局、頂上までは行かなかったが、途中でリアル山の神・嫁と合流し、始めにいた公園に戻った。この時も結構な数の山登りランナーとすれ違う。みんなエア柏原。

僕もわりといい運動になったと思うので、頑張った自分へのごほうびとして公園自販機で温かいミルクティーを買う。紅茶の美味しい、喫茶店♪

やっぱり僕らの世代は、柏原といえば山の神より芳恵なんだよなあ。

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01月03日(火)
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