ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■手袋。東が西武で西東武。それ池袋。
「あなた、タクの手袋知らない?」
嫁が、息子・タク(6才)の手袋がなくなってしまったのだと言う。いつからないのかというと、土曜日に浅草にNegiccoを観に行った時で、
「パパに預けた!」
とタクが証言し、
「それRも見た」
娘・R(8才)もその場面を目撃しているという。そして僕はバッグの中やコートのポケットなどを漁ってみたが、
「ないっす」
すなわち僕が失くしてしまったようだ。
言い訳させてもらえば、電車に乗るとやれ上着だの耳当てだのを外して僕にぶん投げてくるし、逆に絵本とかアメ玉を出せとかうるさいし、荷物の出し入れが多いんである。上着をたたんでいる内に
「ゴミ!」
偉そうにあめ玉の包み紙を突っ返してくるし、いい加減に戦艦ヤマト。
僕は自分の持ち物ですら忘れることが多いので、子供達の荷物まで見れるわけがない。自分の荷物は自分で管理しろ!ということで子供達にも手提げ袋やリュックを持たせてそこに入れさせているのだけれども、電車から降りる時に慌てて上着を取り出したり本をしまったりしている内に手袋をどっかにやってしまったようだ。
でも言い訳は言い訳に過ぎないわけで、手袋を預かった上に紛失した僕が100パー悪い。としまえんのスケートリンクの売店で買った200円ぐらいの手袋だったけれども
「ごめんなー、パパなくしちゃった」
許せ、と謝ると
「えー!」
タクは口をとんがらせていたが、
「また買ってやるからさ」
と言うとニヤリと笑い、
「手袋はいらないからポケモンカード買ってぇ」
なんてヤツだ。最近隙あらばポケモンカードを欲しがるタクである。
「だめっ。手袋ないと冬の間ずっと手が冷たいぞ!」
そう言い聞かせてタクの欲望を抑えた。その代わり、子の手本となるべき親が息子の大事な手袋を失くすということは親としてアルマジロ行為であり、それに対する罰を甘んじて受けようではないか。
手袋だからろくぶて。なんちて。
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12月28日(水)
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