ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■楽をしてもクロール、クロール、苦労してもクロール、クロール。
先週、息子・タク(6才)が
「苦しいからやだ!コーチがきびしいからやだ!」
泣いて行くのを嫌がった水泳教室を、今週も僕が連れて行くことになった。先週の日記に書いた通り、号泣したとはいえ、前回のレッスンが終わった後はケロッとしていたので、ひとつ壁を越えたのかな、と。
今週は全然嫌がることも泣くこともなく、むしろ上機嫌でサクサク準備をして家を出た。この日は送迎バスがあったので乗らせてもらう。幼稚園児は親同伴じゃなきゃダメなので僕は付き添いだ。バスの一番後ろの番長席を確保したタクは、
「バスだと景色が高いところから見えるね!」
後ろ向きになって後部のガラス窓から景色を眺めていた。
「後ろ向いてっと気持ち悪くなっかんな。やめとけ」
と注意しても聞かない。そのうち到着したので降りようとしたら、ひとりの男の子が爆睡していたので
「お客さん、終点ですよー」
肩を揺すって「ドア、閉まります」→「ダァ シエリイェス!!」みたいな車掌ダミ声で起こしてやった。
受付を通って更衣室に入って着替えてコーチのところに行って…先週泣いて帰ろうとしたのがウソのように普通にこなしていく。この日は安心して見ていられた。授業が終わって更衣室に迎えに行っても
「もうちょっとでクロール25メートル泳げるんだ!」
と嬉しそうに言っていた。辛くてもそれを乗り越えるガッツがあってよかった。
「頑張れば頑張っただけ速く、長く泳げるようになるぞ」
とか
「パパが君ぐらいの時は全然25メートルどころか全然泳げなかったよ」
などと褒めてやっていると、横から知らない男の子が
「おれ、25メートル泳げるぜ!」
超得意気に話に割り込んできたよく見たらさっきバスの中で寝ていた子であった。
「すごいなあ。何年生だい?」
「2年!」
「2年でそんな長く泳げるのはスゴイね!」
2年生男子はフフン、と嬉しそうに着替えを始め、水着を脱いだところで
「チンコビーム!」
別の友達に向かってわいせつなポーズを展開した。ちんこも2年にしちゃあ長いなあ…とか変な感心をしていたら、ちんこを向けられた友達もお尻を突き出し
「うるせえ!うんこビーム!」
最低低の底の反撃を始めたので
「さ、タク、着替え終わったら頭乾かしてやるぞ」
タクが真似すると困るのでとっとと離れることにした。
帰りのバスでもタクは番長席。行きと同じように後ろを向いて景色を眺めていたら
「パパ……きもちわるくなってきちゃった…」
「だから言ったじゃん!」
「これって、ふつかよいっていうんだよね」
「車酔いだ!」
いつ酒飲んだんだっていう。
行きはよいよい、帰りも酔い酔いってか。
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12月27日(火)
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