ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■胸騒ぎの餅つき’11
娘・R(8才)の小学校で餅つき大会があり、僕はほんの少しだけお手伝いをした。
この餅つき大会は炊き出し訓練も兼ねていて、学校の備蓄室なる部屋に入って非常食やらバーナーやらの資機材を搬出した。なるほど、災害で街が壊滅して食糧危機に陥った場合、頭をモヒカンにしてバイクにまたがり、ヒャッハーと雄叫びを上げながらこの部屋を襲えばいいんだな。
餅つき大会の開始時刻になってから嫁と娘・R(8才)と息子・タク(6才)と一緒に餅をいただくために列に並ぶ。一人に対してあんこ、きなこ、のり巻きを1個ずついただく。タクは
「きなこ!きなこが食べたい!」
とにかくきなこ餅だけでいいのだ、と騒いでいたので
「文句言わずに食え」
と抑えようとしたらRが
「じゃあRのあげるよ」
自分のきなこ餅を与えていた。なんて弟想いの姉なんだ。気は優しくてきなこもち。餅の他にも豚汁やおこわなどが炊き出し訓練により振る舞われ、これもいただく。
「豚汁、うまいよね」
「うん」
ズズズズと嫁と豚汁を啜る。ひとーつ、人の世の豚汁を啜り…。子供達は腹が満たされた後は好き勝手に校庭を駆け巡っていた。タクは校庭の片隅で行なわれていたフリマのポケモンカードに引っ掛かり、欲しいのがないか長い時間ずーっとカードをめくって探し、
「コレ買って〜」
3枚ほど持って甘えて来た。嫁だと身も蓋もなく「絶対ダメ」と言われるから僕の所に来るのだ…。タクの狙い通り買ってしまったが…。
一方Rは、いつも一緒に遊んでいる一番の仲良し・Aちゃんとキャアキャア言いながら走り回っていた。元気である。子供達も餅つきぺったん体験をさせてもらえるので、
「君達も餅つきしてみたら?」
と勧めてみたが、「やだ」とあっさり断られ、その後はヒソヒソと何やら話し込んでいる様子であった。
終了後、家に帰ってからRが
「パパ!たいへん!あと一ヶ月後に地球爆発するんだって!」
「はあ?それどこ情報よー」
「A子ちゃんが言ってた!」
餅つき大会じゃなくてウソつき大会だったようである。
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12月05日(月)
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